サイドブレーキは、駐車中に車が勝手に動いてしまうことを防止するために使用します。
しかし、車を走行させるときにサイドブレーキの解除を忘れてしまうこともあるかと思います。
今回は、サイドブレーキをかけたまま走行してしまうとどうなるのか。
そして、サイドブレーキをかけたはいいが戻らなくなってしまった場合の対処法について解説します。
サイドブレーキをかけたまま走行するとどうなるのか、サイドブレーキが戻らない原因と対象法を調べている方は是非参考にしてみてください。
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車のサイドブレーキをかけたまま走行するとどうなる?
サイドブレーキをかけたまま走行すると、ブレーキフルードのオイル漏れやベーパーロック現象、フェード現象が発生します。
そして、ずっとブレーキをかけたまま走行する事になりますので摩擦熱が高温になり最悪の場合は火災につながる危険性などもあります。
ベーパーロック現象とは、液体が加熱されて生じた泡によって液体の圧力の伝達が阻害される現象の事です。
この現象が起きると、ブレーキの効きが悪くなってしまったり最悪ブレーキが効かない恐れもあります。
フェード現象とは、ブレーキを使用しすぎると走行中にブレーキが効かなくなる現象です。
摩擦熱によって、ブレーキパッドが非常に高温になってしまうのが、大きな原因となります。
車のサイドブレーキが戻らない原因とは
サイドブレーキが戻らない原因はこちらです。
1.ワイヤーが錆びてしまっている
サイドブレーキは、前から後ろのブレーキ部分までをワイヤーで繋いでいます。
この繋いでいるワイヤーが錆びてしまい固着すると、サイドブレーキを解除しようとしても解除できない事があります。
2.ワイヤーが凍結している
冬場に寒い地域でお車を使用されている方は稀に起こります。
ワイヤーが凍結して動かなくなり、サイドブレーキが解除できません。
その場合は、左右のリアブレーキまわりにお湯をかけると解除できる事がほとんどです。
3.サイドブレーキを引きすぎた
サイドブレーキを引き上げてかける場合、あまり引きすぎると解除出来ない事があります。
この場合の車の作りは、解除するときには1センチくらいレバーを引き上げてボタンを押し下に下げると解除できる仕組みですが、引き上げ過ぎると解除のための1センチをあげる事が出来なくなり解除できなくなります。
車のサイドブレーキが戻らない時に解除する方法は
車のサイドブレーキが戻らない原因には、大きく分けて3つあり【ワイヤーが錆びてしまっている】【ワイヤーが凍結している】【サイドブレーキを引き過ぎた】が主な原因の場合が多いです。
これをもとにして、サイドブレーキが戻らない時に解除する方法を説明していきます。
【ワイヤーが錆びてしまっている】
サイドブレーキのワイヤーが錆びている場合は、自分で解除できる方法はありません。
錆びが原因なので力でなんとかなる場合もありますが、また同じ事を繰り返してしまいますので整備工場へ持ち込みワイヤーの交換が必要となります。
【ワイヤーが凍結している】
とにかく凍結を無くせばサイドブレーキが解除されます。
なので、車内は暖房をつけて温めることと、リアブレーキまわりにお湯をかけて氷を溶かしましょう。
凍結が解消されればサイドブレーキが解除できます。
【サイドブレーキを引き過ぎた】
サイドブレーキを上げすぎた場合は、力で解消が出来ます。
少し引き気味にボタンを押しましょう。
どうしても出来ない場合にはロードサービスを手配するしかありません。
車のサイドブレーキのマークが消えない原因と対処法
サイドブレーキマークが消えない時は、すぐに車を安全な場所へ止めて下さい。
サイドブレーキマークが消えない原因は3つあります。
1.ブレーキフルードの量低下
エンジンルーム内のブレーキフルーツの量が基準より低下すると、サイドブレーキマークは消えません。
対処法としては、ブレーキフルードを補充すれば直りますが、普通はブレーキフルードは減らないのでなぜ減ったのかを点検する必要があります。
2.ABSの不具合
この場合は、一緒にABSマークも点灯しますので見分けがつきやすいです。
しかし、セルフチェックが出来ないのでロードサービスを手配し整備工場で対処してもらいましょう。
3.センサーの故障
1つ目も2つ目も当てはまらなければ、センサーの故障を疑います。
この場合の対処法も2つ目と同じく、セルフチェックが出来ませんのでロードサービスに依頼を出して対処してもらいます。
サイドブレーキを適切に使用しましょう
サイドブレーキは適切に使用すればとても安全性の高い仕組みですが、解除忘れや錆などのトラブルがあると走行できなかったり危険性も高くなります。
サイドブレーキを適切に使用し、安全走行を実現しましょう。