車のボンネットから煙がでた、車がオーバーヒートしたなどの経験はありませんか?
これらはラジエーターの故障によってエンジンが冷却されなくなった為に起こるトラブルです。
この記事ではラジエーターの仕組みや構造、ラジエーターファンが回らなくなった時の対処法や交換の時期、寿命や費用について説明しています。
ラジエーターファンには、エンジンの向きや年代によって何種類か方式がありますが、この記事では軽自動車から国産大衆車に多い、前輪駆動の横置きエンジン式に多く採用されている、「電動モーター式ラジエーターファン」について紹介いたします。
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車のラジエーターの仕組みや構造とは?
まずラジエーターの役目は、エンジンの熱を奪って高温になった冷却水=[ロングライフクーラント(以下LLC)]の熱を、空気中に放熱し冷やす事です。
ラジエーター内をLLCが通る構造になっており、短時間で沢山の熱を効率的に放熱したいので、車両前方に空気の当たりやすいように配置されています。
また、LLCが通る道がヒダ状になっており、これをフィンと言いますが、こうする事でラジエーターを通過する時間が長く、一度に放熱できる量が多くなる仕組みになっております。
車のラジエーターファンが回らない原因は?
ファンが回らない原因はいくつか考えられますが、回らなくなったファンモーターを分解した経験上、モーター内部の部品消耗によりモーター自体が回らなくなるケースが多いです。
続いて、部品の初期不良によるファンの軸受け破損によるものです。
これらの場合、どちらもファンモーター自体の故障ですが、本体以外の故障では、電気配線をネズミが噛み切った(?)と思われる電気配線の断線により、モーターまで電気が来ず回らないというケースもありました。
ラジエーターのファンモーターの異音の原因は?
私の経験上、電動モーター式ファンモーター異音は、ある特定のエンジン回転数や特定の車両の傾きなど、一定の条件が揃う時のみ異音発生するケースが多いです。
今回は、私が実際によく出会うことの多い、この特定の条件下でのみ異音が出るケースの原因を解説致します。
簡潔にわかりやすく紹介したいので、原理はほとんど同じの扇風機を例に解説致します。
早速ですが、扇風機が最大風速で回転していて、風が勢いよく送られる状況を想像して下さい。
次に、扇風機の羽には中心軸が有りますが、その軸が突然折れ曲がった時の状況を想像してください。
滅多に無いかも知れませんが、想像ではどの様になりますか?
扇風機の羽は軸を中心に、軸に支えらながら回転します。
これが折れ曲がると当然それまで羽は高速回転していた訳ですので、扇風機の枠内で暴れ回り、近くの部品にぶつかり大きな音を立てながら回り続けて、やがて完全に壊れて停止するでしょう。
これと同じ様な事が電動ラジエーターファンに起こります。
真っ直ぐな軸を失い、暴れたラジエーターファンが周りの部品を叩きながら回転しますのでドライバーがびっくりするほどの異音を発し、程度によっては振動がハンドルまで伝わってくることもあります。
また、特定の条件下でのみ異音が発生すると上記しましたが、暴れ回るファンでも落ち着く瞬間がありますのでこの時は異音が出ません。
また、坂を登る時だけ音が出るという場合もあります。
この場合、平地では奇跡的に落ち着いて回っていたファンが、登りで車両が傾き、重力によってファンが後方にズレた時だけ他の部品を叩いている事が考えられます。
また別の原因では軸とファンの軸受け部にガタ(遊び)がありファンが真っ直ぐ回っていない状態の時、ある特定のエンジン回転数になると、エンジンが発するノイズの周波数と、ファン異音の周波数が同調して異音が増幅される事で、大きな異音の発生に繋がるケースがあります。
車のラジエーターファンモーターの寿命は?
この部分の寿命は、使用頻度や使用状況によって変わるので一概に何年とは言い切れません。
5年でダメになる場合もあれば10年以上しっかり機能している場合もありマチマチです。
もっと言えば、簡単に故障するようなものではないということは言えます。
定期的に点検し常に良い状態で走行できるようにメンテナンスしておきましょう。
ラジエーターキャップの寿命に関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。
🔗ラジエーターキャップの交換時期は!種類や圧力、寿命や値段など解説!
車のラジエーターの交換費用や交換時期は
車のラジエーターの交換費用、交換時期は、車種や年式によって様々ですが、軽自動車や国産大衆車の場合ですと、部品代と工賃合わせて3万円から6万円程度でしょう。
ただし車種によっては、モーターを交換するために他の部品の交換が必要な場合もありますので、詳しくは最寄りの整備工場に相談するのが良いでしょう。
ファンモーターは定期的に交換するものではありませんので、異音が出た時か、不安な場合は整備工場で見てもらう。
ご自分で確認したい方は必ずエンジン停止で冷えている時に、ボンネットを開けてファンを軽く揺すってみましょう。
ガタがなければひとまずは大丈夫です。
くれぐれも、エンジンをかけた状態ではやめて下さいね。
また、メーカーによってはクレーム修理で対応してもらえる可能性があります。
初度登録から3年6万キロ以内、もしくは5年10万キロ以内である場合は特に、まずはディーラーに相談する事を強くお勧めします。
無料で修理してくれるケースも案外多いですよ。
また同時に10万キロを超えると車の買い替えの目安にもなります。
買い替えるのか修理するのかも含めて考える時期と言えるでしょう。
買取と下取りどっちがお得なのかもディーラーに相談すると良いです。
車のファンモーターの交換費用の相場はいくら?
クルマのファンモーターとは、ラジエーターの冷却に必要なので壊れた場合は速やかに交換しないと、オーバーヒートを起こしてもっと重大な故障に繋がります。
ファンモーターは車種により部品代は様々ですが、工賃と合わせると4万円以上の費用を覚悟する必要があります。
またファンモーター交換は、車種によりかなり多くのパーツを取り外さなければ交換できない場合もあり、工賃が車種により大きく異なるほか、ファンモーターが1個の車種と2個の車種があり、交換するモーターの数でも金額が変わります。
軽自動車のファンモーターの交換費用の相場はいくら?
軽自動車のファンモーター交換費用の相場は、40,000円前後かかります。その内訳は、ファンAssy(モーター付き)、冷却水(LLC)、工賃となります。
軽自動車のファンモーターは、かなりの部品を取り外さなければファンモーターまでたどり着けません。
車種によっては、エアコンコンデンサも取り外す必要があり、その場合はエアコンガスの補充費用も加算されます。
また、新品のファンAssyは20,000円以上しますが、安く済ませるなら中古のファンAssyを利用する方法もあります。
その場合は、中古品の程度にもよりますが1万円程度で部品調達が可能でしょう。
タントのファンモーターの交換費用はいくら?
タントのファンモーターは、ラジエーターと一緒に取り外す必要があります。そのため、バンパーやヘッドライトを取り外し、エアコンコンデンサも取り外さなければなりません。
しかもタントのファンモーターは、モーター単体での交換部品が新品で購入できないので、ファンシュラウドや羽根が一体になったAssy交換となり、他のクルマに比べて費用が高めの30,000円程度の修理費が必要です。
ただし、タントのファンモーターは、OEM製品が販売されており、それを使用すると1万円程度安く修理できます。
また中古も数多く出回っているので、良品をタイミングよくゲットできれば、さらに安く修理が可能でしょう。
ノートのラジエーターファンの交換費用はいくら?
ノートのラジエーターファン交換は、55,000円前後の修理費用が発生します。ファンモーターは、新品で30,000円程度しますが、交換工賃が整備工場ごとで異なります。
一般的にディーラーが1時間当たりの工賃が高いので、安く済ませたいなら街にある整備工場に依頼したほうが良いでしょう。
また、新品のラジエーターファンは30,000円程度とかなり高額なので、中古を探すのも一つの方法です。
中古であれば10,000円以下で購入できる可能性もあり、タイミングさえ合えば、中古品でも十分良品を安く手に入れられます。
修理費用が高額なら車を手放す選択肢も
車の走行距離や年式を考慮して、あとどれくらい乗るつもりか、高額な修理費用をかける価値があるかどうかを判断しましょう。
新しい年式の車であれば、ディーラーでの下取りや中古車買取業者の利用を検討すると良いでしょう。
手続きや乗り換えの手間を減らしたい場合はディーラーでの下取りが便利です。
一方、少しでも高額で売りたい場合は、中古車買取業者の利用がおすすめです。
しかし、古い年式や走行距離が多い車は、値段がつかないこともあります。
そんな時は、廃車や故障車の買取業者を利用すると良いでしょう。
廃車・故障車の買取業者は、古い車や走行距離の多い車、さらには事故車や動かない車でも買い取ってくれます。
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まとめ
「電動モーター式ラジエーターファン」が回らない原因、交換費用などについて紹介いたしました。
ラジエーターファンが回らなくなるとエンジンを冷やす事ができなくなるので、エンジンオーバーヒートの原因に直結します。
オーバーヒートするとエンジン載せ換えなど、高額修理の確率がグンと上がりますので、聞き慣れない音や振動を確認した場合は、直ぐに整備工場に相談を。
ファンが回らない場合、クーラーの効き具合にも大きく悪影響が出ますので口酸っぱく申し上げますが、いつもと違うと思ったら出来るだけ早く具体的な違和感がある旨を整備工場に相談しましょう。