走りを重視したチューニングを初め、カスタムドレスアップとしてスタイル重視のカーユーザーからも多くの支持を得ている「車高調(車高調整式サスペンション)」。
店頭販売やネットショップ等、車高調自体への関心がなくともカーショップに出入りする事があれば一度は見聞きする事もあるでしょう。
ただ足回りに対する知識を持ってすればある程度は精通していると考えられるものの、それ以外では「機能としての恩恵をあまり理解出来ていない」等が現状として見受けられます。
そんな「車好き以外」に対しても参考となるべく、今回では車高調での乗り心地をテーマに「メーカー毎での紹介」から「乗り心地に対する改善策」、また乗り心地が良いとされてるランキングを5つに絞って解説したいと思います!
車高調のメーカー一覧
国内外問わず、各メーカーからの様々なタイプの製品がリリースされている中、それぞれの「特徴」から製品自体に信頼を寄せた「好み」としての選択も現在ではバラエティーに富んでおり、現在では多種多様にあるラインナップからのチョイスが容易になっております。
続いては海外を含め、各メーカー毎の製品一覧を以下で見てみましょう。
■国産車高調メーカー■
・テイン
・ラルグス
・ブリッツ
・タナベ
・イデアル
・クスコ
・トラスト
・ファイナルコネクション
・ストリートライド
・バーディークラブ
・スズキスポーツ
・日正タイヤ
・カヤバ
・ボルドワールド
・326Power
・T-DEMAND
・RSR
・HKS
・JIC
・KTS
・D-MAX
・Rush
・D2 japan
■海外車高調メーカー■
・ビルシュタイン
・アラゴスタ
・メーガン
・オーリンズ
・K-Sports
・KW(カーヴェー)
・Z.Z.S
・XYZ
・BC Racing
・SF Racing
また、軽自動車専用として用意されているラインナップに於いては
・LEON
・シュピューゲル
・TENBA
・オーバーテック
・ナビック
・慶虎
などもあり、「主に車高を下げる事を目的とした製品」では以下のラインナップがメインとなっています。
・326Power
・日正タイヤ
・T-DEMAND
・ボルドワールド
・イデアル
・ラルグス
・ブリッツ
・RSR
などなど…
車高調の乗り心地良くするには
今や足回りに於けるサスペンションチューンとしての代名詞的存在である車高調言えど、車の足回りとしての本質がスプリングの振動を収束する力となる「減衰力」であり、この減衰力のあり方こそが乗り心地を左右させます。
誤った選択からの過度な乗り心地の悪さを省き、一般的に「乗り心地が悪い」、もしくは「少し合っていないな…」などのケースの場合、見直す点としては
①減衰調整の見直し
②十分なストローク量に対する「底つき」等への確認
③「そもそも車高調自体が抜けていないか?」等への確認
④取り付け時までにさかのぼっての再確認
⑤ロアアームの角度の見直し
などの上記5点が主に挙げられ、本質的な減衰力の調整は勿論の事、取り付け状態の確認からストラットを支えるその他のパーツの状態確認も重要となってきます。
乗り心地を優先するのであれば「基本的にはノーマル状態を基準」とし、あくまでも「メーカー毎が推奨する街乗り仕様としての設定に近づけたチューンナップ」を心掛けるようにしなくてはなりません。
車高調を持ち込みで頼むならこちらの記事を参考にされてくださいね^^
車高調の乗り心地ランキングトップ5はこちら
ピュアスポーツを基とした車高調と言えど、「乗り心地に対する妥協」は最小限に抑えたいところ…
それはカーユーザーの全てが課題として持つ事でもあります。
引き続き、以下では「快適な乗り心地」に焦点を置いた製品(車高調)を5つ選び、それらをランキング形式での比較でまとめてみました。
1位:BLITZ(ブリッツ)「DANPER ZZ-R Spec-C」
コストパフォーマンスは勿論、全長調整式(32段式減衰力調整機構)を始めとする乗り心地優先での多機能性から、メンテナンス性にまで優れている事が最大の魅力。
それらを含めたトータルバランスとしても、幅広いシーンで活躍できる事から「マニアからビギナーまで支持が多い」とされています。
>>BLITZのDANPER ZZ-R Spec-Cはこちらから
2位:TEIN(テイン)「FLEX Z」
製品としてのビジュアルではグリーンを基調している等、「高品質とリーズナブルな価格」といった相反する要素を両立した車高調としても有名であります。
「好みの乗り心地を最大限に維持」しながらも、そのままローダウン設定としてのビジュアルを優先したカスタマイズが可能。
3位:TANABE(タナベ)「SUSTEC PRO CR」
全ての車両に対した「車種別専用設計」としての適応性に加え、街乗りに於いての「不快なゴツゴツ感」を大幅に軽減した事で知名度を持つ「SUSTEC PRO CR」。
「全車種に対した不満のない乗り心地の確約」を主なコンセプトとしながらも、それらにある自信の表れが「乗り心地に対した信頼性」にも繋がっています。
4位:OHLINS(オーリンズ)「ネジ式車高・全長調整モデル Type HAL BTO コンプリート」
車を始め、バイク用のサスペンションメーカーとしても広く知られている。車高調キットとしては比較的高価ではあるものの、最上の乗り心地と卓越した運動能力の共存が「乗り心地を優先したユーザー」以外からも人気を得ています。
たとえ高価であっても、「乗り心地から機能としての運動能力に妥協したくない」という方にはおすすめ。
5位:CUSCO(クスコ)「Street ZERO A」
現在リリースされてる3種類中、Streetシリーズとしての最上位モデルとなるのがこの「Street ZERO A」。
車種毎での徹底した実用性テストにより、「着座位置を問わない快適なセッティング」の実現が製品としての強みとなっています。
「40段階式減衰力調整機構」に於いては「細かくこだわりを持ったユーザー」を始め、用途を幅広く持ったユーザーらにも人気。
まとめ
如何でしたでしょうか?
現代での「社外品カーパーツ文化」自体は日本が先駆けとも言われており、車高調を巡る製品としての開発事情や機能としての進化、また豊富な品揃えに於いては今や世界レベルになっています。
ただ車高調を装着する以上、「社外品としてのクオリティーであるが故の快適さに欠ける実情」は多かれ少なかれ伴う事となっており、「割り切りと妥協」こそが乗り心地に対する開拓への糸口に繋げられると思われます。
「欠けてしまう」といった部分だけをマイナス要素として見るのではなく、「欠けてしまう部分」があるからこそ「限られた仕様内での創意(独創的な考え)」が可能となるのではないでしょうか!