車にはヘッドライトやブレーキランプ、ワイパー、デフォッガ、ナビやオーディオなど様々な電装品が付いています。
バッテリーに蓄えられた電気だけでは、これらを長時間動かすことは不可能です。
なので、車には電気を発電する部品が付いているのですがご存知でしょうか。
この発電する部品のことをオルタネーターといい、バッテリーの充電や電装品への電力供給など、車を動かす上で欠かせない存在なのです。
今回は、この重要な部品であるオルタネーターについて解説していきたいと思います。
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そもそも車のオルタネーターとは
オルタネーターは簡単にいうと発電機です。
発電式の自転車のライトを思い出してください。
オンにすると、ライトが傾きタイヤにくっつきますよね。
そして、自転車を走らせるとタイヤが回り、ライトのプーリーが回ることでライトが光るという仕組みです。
プーリーが回ることによって発生する運動エネルギーを、電気エネルギーに変換しているのですが、車のオルタネーターという部品も同じ構造になります。
車の場合は、エンジンの回転をベルトを介してオルタネーターのプーリーに動力を伝えます。
エンジン回転中はオルタネーターも常に回転しており、バッテリー及び電装品に電力を供給し続けます。
ちなみに、一昔前の車は常に発電をしていました。
余分な電力は、熱として捨てていたのですが、これが非常に非効率ということで、近年の自動車に関しては、電気が必要な時や、エンジンブレーキ時に発電をする充電制御車というものが主流になっています。
充電制御車は、発電時に発生する抵抗による燃費の低下を無くすことができるので、効率が良くオルタネーター自体の寿命も伸ばすことができるので、非常に優秀なシステムだといえます。
車のオルタネーターのよくある故障原因とは
オルタネーターでよくあるトラブルは、レクチファイアと呼ばれる整流器の故障です。
オルタネーターで発生する電気は、交流電流で、車に使用されている電気は直流電流です。
ということは、オルタネーターで作った交流を直流に変換する必要が出てくるのですが、この役割を担当しているのがレクチファイアという部品なのです。
少し難しい話になってしまいましたが、簡単に言うと整流器の故障によって、発電機能がストップしてしまうということです。
車のオルタネーターの交換時期はどれくらい?
私の経験上ですと、おおよそ走行距離が15万キロを超えてくると、オルタネーターのトラブルが増えてくる傾向にあると思います。
ですが、新車から間もないのに故障したケースもあるので、15万キロまでは絶対安心というわけではありません。
車のオルタネーターの正常な電圧値は
ここでは、オルタネーターが正常に機能している場合の電圧値について解説していきたいと思います。
まず、一般的な乗用車の場合は12Vが適正値です。
適正値と言っても、実際にバッテリー電圧を測ると12.5Vから12.8Vくらいです。
そして、エンジンをかけてオルタネーターが発電を始めると、13.5Vから14.5V辺りになるはずです。
「さっき12Vって言ってたけど、こんなに上がって大丈夫なの?」と思うかもしれませんが、これが正常なので安心してください。
やはり、バッテリーを充電しつつ、電装品も動かすとなるとこれくらいの余裕は必要なのでしょう。
ここでひとつ注意点があります。
先程説明した充電制御車に関してです。
充電制御車ですと、発電したりしなかったりするので、アイドリング状態で電圧を測っても低い値が出てしまうことがあります。
よくわからないのであれば、整備工場などで確認してもらうのが良いでしょう。
車のオルタネーターの寿命前の症状は
車のメーターには色々な警告灯があるのですが、その中にチャージランプという警告灯があります。
もし、走行中などにチャージランプが点いたり消えたり、小刻みに点くなどの症状があった場合は要注意です。
それは寿命前の症状であり、近いうちに故障する可能性大です。
車のオルタネーターの交換費用はいくら?
最後にオルタネーターを交換する際の費用をご紹介したいと思います。
車種によって変わってきますが、大体3万円から6万円くらいが相場となっています。
ちょっと高いですよね。
そんな方におすすめしたいのが、リビルドオルタネーターです。
リビルドとは中古再生部品のことで、性能は新品と同等なのにも関わらず金額は新品の約半分なので、費用はかなり抑えることができます。
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かなりもったいないです。
まとめ
今回はオルタネーターが故障した際の原因や、交換費用、寿命はどれくらいなのかについて解説しました。
壊れたのにも関わらず、走行を続けてしまうとバッテリーが上がり立ち往生など、面倒なことになってしまいます。
走行距離が多く不安な方は、予防で交換しておくと安心かもしれないですね。