ブレーキフルードは、クルマを停車させるために重要なオイルです。
もし劣化しているとブレーキが正常に作動せず、重大事故に発展します。
ブレーキフルードは、見た目の汚れから交換時期も判断できますが、どの程度走行したら交換すればよいかわからない方も多いでしょう。
そこでここでは、ブレーキフルードの交換時期とブレーキフルードの交換費用や交換の仕方まで詳しく解説します。
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ブレーキフルードとは
クルマには様々なオイルが使われていますが、ブレーキフルードもオイルの一つでブレーキオイルとも呼ばれています。
ブレーキにオイルなど危ないと思われる方もいるかもしれませんが、ブレーキフルードはブレーキをかける力を伝える重要なオイルです。
ブレーキは、ブレーキローターをブレーキキャリパーで挟み込みクルマを停車させますが、この時にブレーキキャリパー内のピストンを作動させるために必要な作動油です。
また、4輪すべてのブレーキに専用の配管でブレーキオイルが送り込まれておりブレーキを踏んだ時に均等に油圧がかかるように制御されています。
ブレーキフルードはエンジンオイルとは粘度も特性も異なり、専用のオイルでなければブレーキフルードとして機能しません。
また、ブレーキフルードにはDOT規格があり国産車の多くはDOT3が使用されていますが、高性能車ではブレーキフルードの沸点が高いDOT4が使用されます。
そのため、ブレーキフルードを選ぶ時にはクルマにあった規格のブレーキフルードを選ばなければクルマ本来の性能を損なうので注意しましょう。
ブレーキの不具合に関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。
🔗【超危険】車のブレーキが効かない!原因や対処法を詳しく解説!
ブレーキフルードの交換時期は
ブレーキフルードは一般的に2年から4年で交換が奨められていますが、使用頻度や使用するブレーキフルードの規格によっても交換時期は異なります。
ブレーキフルードは湿気を吸いやすい性質があり、しかも湿気を吸うと酸化が進みブレーキフルードとしての機能が果たせなくなります。
ブレーキフルードは、新品の状態では一般的に薄く黄色味がかった透明ですが、使用頻度が長くなると茶色く濁ってきます。
そして、車検を迎える2年目にはかなり茶色く変色しているでしょう。
ブレーキフルードが茶色く変色していると、空気中の水分を吸って変色している証拠なのですでにブレーキフルードに求められる沸点を下回っていることから交換したほうが良いといえます。
ブレーキフルードの交換料金や工賃はいくら?
ブレーキフルードの交換工賃は、ブレーキフルードの料金と交換工賃になります。
ブレーキフルードは、車種により使用される量は異なりますが概ねブレーキオイル1Lもあれば十分です。
ブレーキフルードは、1L で2,000円前後ですが、アフターパーツのブレーキフルードは4,000円以上する商品もあります。
工賃はおおむね5,000円ですから、ブレーキフルードと合わせても10,000円もあればブレーキフルード交換が完了します。
ブレーキフルードの交換の料金はディーラーではいくら?
ディーラー販売のブレーキフルードは、アフターパーツの高性能品に比べて安いですが、ブレーキフルード交換工賃は高めです。
これは、ディーラーでの1時間当たりの工賃がほかの整備工場に比べて高いためです。
そのため、一般整備工場で工賃が5,000円なのに対しディーラーでは10,000円前後の交換工賃がかかるので、ブレーキオイルと合わせると15,000円前後になるでしょう。
ブレーキフルードのDIYに必要な工具は
ブレーキフルード交換をDIYで行う場合、一人で行うのかそれとも誰かに手伝ってもらうのかで用意する工具も異なります。
ただし、2人でブレーキオイル交換を行う場合も1人で行うときに使用する工具が使用できるのでここでは1人で交換するときに必要な工具の紹介をします。
ガレージジャッキとリジットラック
クルマをジャッキアップさせるために必要で4つ用意します。
SST(特殊工具)・加圧式ブリーダー
ブレーキフルード交換には、ブレーキオイルを排出させるワンマンブリーダーと呼ばれるSST(特殊工具)か加圧式ブリーダーがあると便利です。
8mmの眼鏡レンチ
ブレーキブリーダープラグを緩めるために8mmの眼鏡レンチが必要です。
ブレーキフルードのDIYでの交換方法や手順は
まず、4輪すべてのブレーキにあるブレーキブリーダーからフルードを排出させるので、クルマを4輪ジャッキアップさせます。
そしてクルマの四隅にリジットラックをかい、クルマが落ちないようにしてから4輪すべてのタイヤを外します。
次に、エンジンルームを開けてブレーキフルードのリザーバータンクからフルードをすべて抜き取ります。
この時に、注射器があると便利に吸い取れます。
キレイに吸い取れたら、新品のブレーキフルードのキャップを開け、ブレーキフルードのリザーバータンクに逆さに立てて置きます。(表面張力と大気圧で絶対こぼれません)
その後、ブレーキリザーバータンクから一番遠い左後輪からブレーキオイルを加圧式ブリーダーなどを使用して古いブレーキオイルを排出します。
キレイなブレーキオイルが出たら、ブリーダープラグを閉めて次に遠い右のタイヤ、そして左前、最後に右前の順番でブレーキオイルを排出させて新しくします。
このときに注意する点は、ブレーキリザーバータンク内を絶対に空にしないことです。
もし、空にしてしまうと、エアーを噛んでしまいエアー抜きの作業が必要になるからです。
また、最近の車種によってはエンジンコンピュータを使用してABSを強制作動させてブレーキフルードの交換をするしか方法がない場合もあるので、わからない場合は整備工場に相談しましょう。
ブレーキフルード交換は定期的にしよう
ブレーキフルードは、定期的に交換しなければブレーキがフワフワとしたタッチになり、思った位置で停車できなくなります。
ブレーキフルードを定期的に交換しなければ、交通事故の原因にもなるので、2年に一度の車検時には交換するようにしましょう。