タイヤには適正な空気圧があります。
空気圧が高かったり低かったりすると、タイヤの異常摩耗やバースト(タイヤが破裂すること)、操舵性の悪化、燃費が悪化するなどの原因になります。
良い走りをするためにはタイヤもそれなりにしっかりと選ばなければなりません。
ですので、メルセデスの正しいタイヤの空気圧についてのお話と、タイヤについてお話させていただきます。
ベンツのタイヤの空気圧の正常値は
メルセデスの基準タイヤ空気圧表は、給油フラップ裏面にステッカーが貼ってあります。
それでは、表の見方を説明します。
まず表には、例「225/45R18」のように記載されています。
タイヤサイズを実際のタイヤと照らし合わせてください。
タイヤの記載場所はタイヤ外側の側面に記載されています。
純正タイヤを履いているのであれば必ず記載内容が一致します。
次に乗車人数と載せる荷物の量の絵が書いてあるので、あてはまる方を選んでください。
ここまで選択出来ましたら、前後輪の基準タイヤ空気圧を見ます。
細字で書いてあるPSI(ポンド)は必要ないので無視します。
太字で書いてあるkpa(キロパスカル)側の3桁の数字を読み取ります。
Kpaは100kpaで1bar(バール)になります。
つまり230kpaと記載されていれば2.3barです。
なぜこんな説明をするのかというと、セルフサービスのガソリンスタンドでタイヤ空気圧調整をする場合、kpaとbarの2種類の表示をしているタイヤ空気圧ゲージがあるためです。
タイヤ空気圧は基本的にはタイヤが冷えているときに基準空気圧で合わせます。
ですので、記載されている数値も冷間時の数値です。
しかし、大体は走行後の、タイヤが温かい状態でタイヤ空気圧を調整すると思います。
その場合はドイツ語でwarme reifen(温かいタイヤ)と記載されている数値で、調整するようにして下さい。
最後にVクラスの基準タイヤ空気圧の見方を説明します。
例えば、ラベルに「245/45R18 100W)と記載されているとします。
実際にタイヤの側面にも同じように記載されているので、ラベルの数字と照らし合わせてください。
同じ数字が見つかったら、その項目の横に基準タイヤ空気圧が記載されているので、その数字で調整してください。
Vクラスではタイヤサイズが同じでも、最後の100Wの部分によってタイヤ空気圧が変わります。
100Wの「100」はロードインデックスと言い、タイヤ1つで支えることが出来る最大荷重を表しています。
数字はそのままでは読み取ることが出来ないので、表と照らし合わせて最大荷重がどのくらいか分かります。
次に「W」の部分ですが、タイヤの最高速度を表しています。
これも、表と照らし合わせて最高速度が時速何kmまでか分かります。
しかし、最大荷重と最高速度までは調べなくても記載されている数字と文字だけで、基準タイヤ空気圧が分かります。
ベンツのタイヤ交換の値段の相場はいくら?
純正タイヤにはメルセデス承認のタイヤがあります。
承認されているタイヤメーカーは、ミシュラン、コンチネンタル、ブリジストン、ピレリです。
タイヤの側面には承認されている証として「MO」又は、「MOExtended」と記載されています。
MOとは「メルセデスベンツオリジナル」の略です。
MOExtendedとは「メルセデスベンツオリジナルランフラット」の略です。
ランフラットとはパンクしても「時速80㎞以下、距離80㎞以内」走行出来ます。
この純正タイヤに交換すると、Cクラスのような乗用車で20万円前後です。
SUVやスポーツカーは40万前後の費用になります。
ベンツタイヤ交換はどこでできる?
タイヤ交換は、カー用品店やタイヤ専門店、ガソリンスタンドなど比較的どこでも作業してくれます。
しかし、メルセデス承認のタイヤの在庫がないことが多いため問い合わせをして確認してからお願いした方が良いです。
ベンツのタイヤ交換はディーラーとショップどっちが安い?
ショップで交換した方が作業工賃料も安くタイヤの値引き率も高いです。
ショップで作業するときに説明してくれるところもありますが、承認されていない安いタイヤを勧められる場合があります。
しかし、承認されたタイヤとは、メルセデスのためにタイヤメーカーが特別開発したタイヤです。
「耐久性」「転がり抵抗」「ウェット路面走行」「サーキットでの高速走行」「耐摩耗性」「燃費性能」「静粛性」「ハンドリング性能」などの厳しいテストを全てクリアしているため、メルセデス・ベンツが誇る先進の安全性能を最大限に発揮することが出来ます。
正規ディーラーさんではメルセデスのホイールを熟知しているため作業品質が高いです。
さらに、細かな傷やホイールの歪みなどをチェックして、走行に最適なホイールバランスに調整します。
タイヤはメルセデス承認の純正タイヤを用意してあるのですぐに交換作業をすることが出来ますが、作業工賃料が高くタイヤ値引き率が低いです。
ベンツタイヤの空気圧の警告が表示された時の対処法とは
タイヤ空気圧警告灯が点灯した場合、ガソリンスタンドでもカー用品店でも良いので、すぐに最寄りのお店に行ってパンクしているのか見てもらってください。
パンクしているのであれば、一時的な応急処置としてパンク修理するか、タイヤにこだわりがなければ違うタイヤメーカーで交換してもらうのが良いです。
パンクしていなかった場合は、システム上の不具合の可能性があるので整備工場に入庫して下さい。
タイヤに興味を持って下さい!
タイヤを靴と考えてみて下さい。
雨の日に滑りやすい靴、歩くと音がなってしまう靴、歩きやすい靴、すぐに劣化してしまう靴があると思います。
知らないメーカーの靴とアディダスやニューバランスのような有名なメーカーの靴だと、どちらを選びますか?
タイヤも靴と同じです。
メーカーによって性能も品質も違うし、特徴もあります。
調べると意外とタイヤ選びに迷ってしまうほど面白いのです。