最近、カーフィルムが色あせてきた、気泡が目立ってきた、車検に通らなかった、そんな理由から「カーフィルムを剥がしたい」と考える方が増えています。
特に、カー用品店の定番「オートバックス」でカーフィルム剥がしを依頼したいけれど、「料金はどのくらい?」「自分で剥がすのとどっちがお得?」と気になっている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、オートバックスでのカーフィルム剥がしの料金相場や工賃の目安、自分で剥がす方法や注意点まで、初めての方にもわかりやすく解説します。
失敗しないためのポイントや、プロに依頼するかDIYかの判断基準も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
なぜカーフィルムを剥がす人が増えているのか
カーフィルムは紫外線カットやプライバシー保護、断熱効果などのメリットがありますが、経年劣化や使用状況によって貼り替えや剥がしが必要になるケースも少なくありません。
以下では、近年カーフィルムを剥がす人が増えている主な理由を紹介します。
古くなったフィルムの劣化や視界不良
劣化したフィルムは見た目だけでなく安全面でも影響があるため、剥がして新しいフィルムに貼り替える人が増えています。
車検や貼り替え、売却時に必要になる理由
日本の車検ではカーフィルムの透過率(可視光線透過率)が一定以下だと不合格になることがあります。そのため、貼った当初は問題なかったフィルムでも、経年劣化や色の濃さが原因で剥がす必要に迫られることも。
また、車を売却する前にフィルムを剥がすと査定にプラスになる場合もあります。
DIYで剥がすメリットと業者依頼の安心感
「費用を抑えたい」「自分でできそう」といった理由から、DIYでカーフィルムを剥がす人も増加傾向にあります。
特にネットや動画で剥がし方を簡単に学べるようになったことも背景のひとつ。
一方で、プロに依頼することで「きれいに剥がしてもらえる」「傷をつける心配がない」といった安心感から、オートバックスなどの業者を選ぶ人も多くなっています。
オートバックスに依頼した場合のカーフィルム剥がし料金と相場
カー用品店大手の オートバックス でカーフィルムを「施工する場合」の料金例や、剥がし(除去)を含めた相場感から、依頼時の目安が見えてきます。
ただし「剥がしのみ」の公式価格は店舗で明示されていないことが多いため、あくまで一般的な目安として考えてください。
カーフィルム施工の一般的な費用例
軽自動車・コンパクトカーで「リア3面施工」の場合、おおよそ 2万〜3万円台 が多いようです。
ミニバンなど車体サイズが大きいクラスでは、施工範囲やフィルムの種類によって 4万円台〜 になることもあります。
また、フィルムの種類(断熱フィルム/スモークフィルムなど)や、どのガラスを含めるか(後部座席左右、リア、全面など)によって費用は大きく変動します。
このように「どこまで貼ってほしいか」の条件次第で、施工料金は2万円台〜5万円台と幅があります。
剥がしのみを依頼する場合の目安
一般的な「剥がし+糊処理」の料金相場としては、1面あたり1,000円〜2,000円(糊が少なめ・比較的剥がしやすい場合)が報告されることがあります。
糊がやや残っていたり、剥がすのに手間がかかる場合は 2,000円〜4,000円、さらに糊が広範囲かつ強く残っているケースでは 3,000円〜5,000円以上 になることも。
ただし、この剥がし料金はあくまで「一般的な業者相場」を参考にした数字であり、オートバックスの全店舗でこの価格が保証されているわけではありません。
実際には「フィルムの種類」「ガラスの形状(湾曲など)」「車種」「経年劣化の状態」によってばらつきがあります。
依頼前に確認したいこと
依頼する前に、以下のポイントを確認しておくと安心です。
- どのガラス部分を剥がすのか(リア、サイド、全面、運転席側など)
- フィルムの種類や貼ってからの経過年数(断熱フィルムかスモークか、どの程度劣化しているか)
- 糊の残り具合や、熱線入りリアガラスかどうか(熱線入りは作業が難しい場合があるため)
- 店舗によって剥がしの対応可否や追加費用の有無(事前に見積もりを取るのがおすすめ)
自分で剥がすなら — 代表的な車のフィルムの剥がし方
「カーフィルム剥がしをできるだけ安く済ませたい」という方の中には、DIYでチャレンジする人も少なくありません。
適切な道具と手順を守れば、プロに頼まずともきれいに剥がすことは可能です。
ここでは、実際に使える剥がし方の手順や便利な道具、注意点を詳しく解説します。
準備する道具とアイテム一覧
DIYでカーフィルムを剥がす際に用意しておきたい基本アイテムは以下の通りです。
- ドライヤーまたはヒートガン:フィルムを温めて柔らかくし、剥がしやすくする
- プラスチックヘラ:ガラスを傷つけずにフィルムの端を浮かせるのに使用
- パーツクリーナー or 剥がしスプレー:糊を除去するための溶剤(市販で入手可能)
- ゴム手袋とマスク:安全対策として有効(薬品を扱うため)
- マイクロファイバークロスやペーパータオル:清掃用
※「カーフィルム剥がしスプレー」など専用商品も販売されており、手軽に使えると好評です。
手順①:フィルムを温めて端を浮かせる
まずはドライヤーやヒートガンでフィルム全体を軽く温め、粘着力を弱めます。
温めたら、窓の隅の部分からヘラを使って端をめくるようにします。
勢いよく剥がすのではなく、ゆっくり丁寧に進めるのがコツです。
手順②:フィルムをゆっくり剥がす/糊の除去
フィルムを手で少しずつ剥がしていきます。
途中で破れてしまった場合は、破れた部分を再度温めてから作業を再開しましょう。
フィルムを剥がした後は粘着糊がガラスに残ることが多いため、パーツクリーナーや剥がしスプレーで溶かして拭き取ります。
スプレーはガラス全体にまんべんなく吹き付けて、しばらく置いてからクロスなどで拭き取るのが基本です。
よくあるトラブルと注意点
作業に伴うトラブルや注意点もあります、しっかり確認して行いましょう。
DIY vs プロ依頼(オートバックス)のメリット・デメリット比較
カーフィルム剥がしを「自分でやるか」「業者に頼むか」で迷っている方は多いのではないでしょうか。どちらにもメリット・デメリットがあるため、ご自身のスキルや状況に合わせて選ぶことが大切です。
DIYのメリットとデメリット
メリット
デメリット
DIYは「時間に余裕があり、細かい作業が苦にならない人」「多少の仕上がりの甘さが気にならない人」におすすめです。
プロ(オートバックスなど)に依頼するメリットとデメリット
メリット
デメリット
プロ依頼は「確実にきれいに剥がしたい」「時間や手間をかけたくない」という方に適しています。
判断のポイントは「フィルムの状態」と「自分のスキル」
フィルムが比較的新しくて簡単に剥がせそうならDIYでも十分ですが、
フィルムが10年以上経過している・リアガラスに熱線がある・糊が強力に残っているといった場合は、プロの力を借りるほうが安全で確実です。
剥がす前に知っておきたいカーフィルムの種類と特徴
カーフィルムにはさまざまな種類があり、そのフィルムのタイプによって剥がしやすさや注意点が大きく異なります。
特にDIYで剥がす場合、事前に自分の車にどのタイプのフィルムが貼られているかを把握しておくことで、スムーズかつ安全に作業を進めることができます。
スモークフィルム
最も一般的で、プライバシー保護や見た目のドレスアップ目的で貼られるフィルムです。
比較的剥がしやすい部類ですが、長期間貼られていた場合は糊が強く残りやすいので、剥がしスプレーやパーツクリーナーが必要になることも。
断熱フィルム(IRカットフィルム)
太陽光の赤外線を遮断し、車内の温度上昇を防ぐタイプです。
機能性が高く価格も高めな分、粘着力が強くて剥がしにくい場合があるのが特徴。
無理に剥がすとガラスに糊が残ったり、熱線を傷つけるおそれもあるため注意が必要です。
UVカットフィルム
紫外線対策用の透明なフィルムで、運転席・助手席に貼られていることが多いタイプです。
透明なので劣化に気づきにくく、気泡や黄ばみが出てはじめて交換を考えるケースもあります。
剥がし作業中に見えづらいため、慎重な作業が求められます。
ミラーフィルム/装飾系フィルム
見た目にインパクトがある反射タイプや、色味のついた装飾系のフィルムは、素材が厚め・粘着が強めなことが多く、剥がすのに手間がかかるケースが多いです。
特にリアガラスに貼られている場合は、熱線への影響にも注意が必要です。
フィルムの状態によっても難易度が変わる
- 経年劣化が進んでいる
- 高温多湿な環境に長年さらされていた
- 施工時に質の低い糊が使われていた
このような条件下では、フィルムがボロボロにちぎれやすかったり、糊が広範囲に残ったりするため、プロ依頼の方が結果的に手間も費用も抑えられる可能性があります。
まとめ|失敗しないカーフィルム剥がしと次のステップへ
カーフィルム剥がしは、一見シンプルな作業のようでいて、フィルムの種類・貼付け年数・糊の残り具合によって難易度が大きく変わる作業です。
オートバックスのようなプロに依頼すれば、時間も手間もかからず、仕上がりも安心。
一方、DIYであれば費用を抑えられる反面、正しい手順と道具選びが求められます。
「費用重視」で多少の手間をいとわないならDIY、「確実で安全な仕上がり」を求めるならプロ依頼、ご自身の状況や目的に合わせて、ベストな方法を選びましょう。
また、フィルムを剥がした後は、ガラス表面をきれいに拭き取り、次のフィルム貼り付けや車検対策に向けた準備を整えることも大切です。
カーフィルムの貼り替えや断熱・UVカット効果のある高性能フィルムを検討している方は、オートバックスでの再施工も視野に入れるとよいでしょう。

