本免(本免許学科試験)は、普通免許取得の最終関門。
90点(95問中)以上を取らなければならず、文章問題90問・イラスト問題5問の高い得点ラインは多くの受験者にとってプレッシャーです。
「あと何問間違えたら落ちるの?」「イラスト問題が苦手で不安」「不合格になったらどうすれば?」など、疑問や不安がつきまとう試験でもあります。
本記事では、合格基準・出題構成から落ちやすい問題の傾向、再試験時のルールや費用まで、本免学科試験”に関する疑問について解説していきます。
本免学科試験の合格基準と配点の仕組み
本免(本免許学科試験)は、普通免許取得の最終試験で、問題数95問・試験時間50分です。
うち、文章(○×)形式の問題が90問(1問1点)、イラスト形式の危険予測問題が5問(1問2点)で構成され、100点満点中90点以上が合格ラインとなっています。
合格ラインは何点?何問まで間違えられる?
合格には 100点満点中90点以上 が必要で、落としてよい点数は10点分まで。
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文章問題(90問×1点)は最大10問の間違いまでOK
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イラスト問題(5問×2点)は1問でも部分的に不正解なら0点になるため、全問正答が極めて重要です。
イラスト問題の配点が特殊なので、勘違いで落ちるケースも多くあります。
出題数と設問の内訳(文章問題とイラスト問題)
問題形式 | 数量 | 配点 | 備考 |
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文章問題 | 90問 | 90点(各1点) | ○×形式で基本知識が問われる |
イラスト問題 | 5問 | 10点(各2点) | 各イラストには3つの設問があり、すべて正解でまとめて2点 |
文章問題は交通ルールや標識、マナーといった知識を問う一方、イラスト問題では絵の状況から危険予測する実践的判断力が試されます。
原付・仮免との違いに注意しよう
本免は仮免学科試験に比べて次の点で難易度が高くなります。
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問題数が増加し、文章問題に加えてイラスト問題が導入(仮免は全50問で文章形式のみ)
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配点体系が複雑で、イラスト問題が2点配分と重く、ここでのミスが合否に直結。
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合格率は70~80%程度であり、仮免(約80%)よりも低くなります。
この違いを意識して、学習計画を調整することが重要です。
間違えやすい問題の傾向と引っかけ対策
本免学科試験では、勘違いやわずかな思い込みから不合格になるケースが多くあります。
ここでは、間違えやすい設問のパターン、時間制限によるミス回避法、そして苦手になりがちなイラスト問題への対策を整理します。
実際に多くの人が間違える設問パターン
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「必ず」「絶対」「いかなる場合も」などの断定語句
これらが含まれる文は「ほぼ×」と考え、該当する例外がないか注意深く読むことが大切です。 -
数字や単位に関するトリッキーな問題
例:高さ、距離、速度などの数字が微妙に書き換えられ、うっかり選択してしまうパターンが頻出。 -
馴染みが薄い標識や語句の判断
点字ブロック、二段階右折、緊急自動車に関する細かい条文など、知らないと答えられず取りこぼしやすい部分です。
時間制限と焦りによるミスの回避法
試験時間は95問を50分で行うため、1問あたり約30秒で回答する必要があります。
焦りによるうっかりミスを防ぐには以下を実践してみてください。
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最初に全体を流し読みし、「確信のない問題」は後回しに。
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マークのし忘れ防止に対し、はじめから裏表計2回チェック。
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「必ず」「絶対」といった断定語の有無をルーチンで確認すると、誤答を防ぎやすくなります。
イラスト問題の正答率が低い理由と対策
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ポイント:イラスト形式は1題2点配点。部分正解は一切認められない厳しさ。
イラスト内の3つの選択肢すべて正解しないと2点が得られず、2問ミスで文章問題でのリカバリーが困難になります。 -
ミスしやすい理由:画面で絵を見ると、情報がざっと頭に入る一方で、「見落としミス」が発生しがち。焦って解答すると、見えていたはずの危険場面に気づかないことも。
不合格になった場合の流れと再試験のルール
もし本免学科試験で90点未満となり不合格だった場合も、焦らず制度を理解して次に備えることが大切です。知っておきたい再試験のスケジュールから費用、注意点を整理します。
再受験までの期間と費用について
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当日の午後に再受験可能
午前に不合格となった場合、ほとんどの免許センターでは午後の部に引き続き再受験できます。ただし、申込受付時間内に手続きを済ませる必要があります。 -
費用
-初回受験時:学科試験料1,750円+免許交付料約2,050~2,350円=合計約3,800~4,100円
- 再試験以降:学科再試験料のみ1,750円が必要です -
受験日程
平日のみの実施。
午前・午後の各部があり、いずれかを選んで受験できます。
不合格通知に記載される内容と見直し方
不合格時、自己採点がないため点数はわかりませんが、結果通知書(または受験票裏面)に再試験の可否や受験期限、再受験料の案内が記載されます。
卒業証明書の有効期限は教習所卒業後1年で、この期限内でないと再受験ができません。
試験後はすぐに答え合わせをせず、誤答パターンを記録し、該当分野を重点的に復習することで、次の再受験に備えることができます。
同じ問題が出る?再試験時の注意点
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同じ年度・同じ会場で同日に再試験を受ける場合、出題問題が変更される可能性は低いものの、異なる問題が該当することもあります。
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再試験では、時間配分や集中力が大切。イラスト問題の配点が重いことも含め、合格ラインを意識しながら、冷静に取り組むことが重要です。
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再試験も平日午後枠のみである地域が多いので、時間調整して午後に備えるのが無難です。
合格するための効果的な勉強法と事前対策
本免学科試験に一発合格するには、アプリや模擬試験、過去問を中心とした日々の学習習慣と、時間配分や直前対策が不可欠です。
ここでは、具体的な勉強法とそのコツをお伝えします。
アプリ・模擬試験・過去問を活用する方法
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高評価対策アプリを活用
例として「運転免許 普通自動車免許 学科試験問題集」は1245問以上を収録し、イラスト問題対策も充実。広告付きながら無料で学習できる点が人気です。
「運転免許の王様」など他アプリでも、模擬試験モードや間違えた問題の再学習機能が役立ちます。 -
模擬試験形式で繰り返し練習
本番と同様の形式・時間で解くことで、試験慣れと焦りの克服に効果あり。 -
過去問重視の学習
過去問を通じて出題傾向や言い回しに慣れ、苦手分野の抽出と集中復習に繋げましょう
時間配分の練習と読み飛ばし防止法
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本番のペースは1問あたり30秒程度
効率よく置き換えて対応できるよう練習しましょう。
模擬試験で「まず全部ざっと回答→戻って再確認」の流れを身につけると効果的です。 -
間違いやすい設問をピックアップして重点復習
特に「断定表現」「細かい数字」「語句の違い」などに集中しましょう。
試験前日にやるべきこと・避けるべきこと
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前日は新しい知識に取り組まず、模擬試験1~2回だけで仕上げを
余計な情報が頭に入るのを避け、夜はリラックスして睡眠をとることが大切です。 -
当日は朝に軽い復習を5〜10分程度
苦手な分野を気持ちよく思い出すイメージでOKです。
会場ではトイレ・視力検査など流れに余裕をもって臨みましょう。
本免試験当日の流れと心構え
本免学科試験当日は、朝から午後まで長丁場です。
あらかじめ流れと持ち物を確認し、焦りのない備えが合格への鍵となります。
当日の流れをスムーズに
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早めに会場到着を
受付・視力検査はラインが長くなるため、30分前行動が安心です。 -
流れを事前イメトレ
受付→検査→試験→発表→撮影→交付、の一連の流れを頭に入れておくと焦らず動けます。 -
休憩のタイミングも計算に
合格後は写真撮影までに自由時間があり、昼食やトイレを済ませる余裕を設けましょう。 -
午前に不合格でも大丈夫
午後も受験可能。再試験を希望するなら会場内で申込を忘れずに。
持ち物・服装・忘れがちなポイント
項目 | 内容 |
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必携書類 | 卒業証明書(1年以内)、住民票、仮免、申請書、身分証明書など。 |
必要な支払い | 試験料(約1,900円)+交付料(2,350円)。再試験時は試験料のみ。 |
筆記具・時間管理 | HB~Bの鉛筆またはシャーペン。時計がない場合があるので持参を。 |
コンタクト・眼鏡 | 視力検査のために運転用を必ず持参。 |
服装と身だしなみ | 写真撮影があるのでシンプルで清潔な服装が望ましい。 |
まとめ
本免学科試験は、95問中90点以上が合格ライン。
5問以上間違えると不合格になるため、正確な知識が求められます。
特にイラスト問題や引っかけ問題はミスしやすく、事前の対策が重要です。
不合格でも再受験は可能ですが、費用や時間がかかるため、一発合格を目指すなら過去問や模擬試験を活用し、試験の流れを把握しておくことが大切です。
持ち物の確認や会場での手続きも忘れずに、落ち着いて本番に臨みましょう。
この記事があなたの合格に役立てられたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。