SUVブームの中でも高い人気を誇るマツダ「CX‑5」。デザイン性や走行性能の高さで評価されてきた一台ですが、中古市場では意外と“安く”手に入ることをご存知ですか?
「安いならチャンスでは?」と思う一方で、「なぜこんなに安いの?」「何か裏があるのでは?」と不安に感じる人も多いはず。実はCX‑5が中古で安くなるのには、いくつかの理由と注意点があるのです。
この記事では、CX‑5中古車が安くなっている背景を解説するとともに、購入前に知っておくべき“落とし穴”や選び方のポイントを初心者にもわかりやすく解説します。後悔しない中古SUV選びの参考にしてください。
CX‑5中古車が“安くなっている”背景
一見すると性能や装備に優れているCX‑5が、なぜ中古市場では安く手に入るのでしょうか?ここでは、その理由を4つの視点から解説します。
H3: 供給過多・在庫増の影響
CX‑5はマツダの主力SUVとして販売台数が多く、中古市場にも一定数の在庫が常に存在しています。そのため、需要に対して供給が多くなりやすく、価格が下がりやすい傾向にあります。特にフルモデルチェンジやマイナーチェンジの直後は旧型モデルの在庫が増え、相場が大きく動くことも。
H3: ライバルSUVとの競争激化と価格低下
トヨタRAV4やホンダCR-V、スバルフォレスターなど、ライバル車種の選択肢が増えたことも価格低下の一因です。新車・中古ともに人気SUVが増えたことで、CX‑5の中古価格も相対的に調整されやすくなっています。
H3: モデルチェンジ・年次改良が頻繁
マツダはCX‑5に対し、年次ごとに細かな改良を重ねています。特に2017年のフルモデルチェンジ以降、先進安全装備やデザインのアップデートが進んだため、旧年式は価格が下がりやすい傾向があります。新しい装備を求めるユーザーが増えることで、古いモデルの価値が落ちやすくなるのです。
H3: リセールバリューがやや低め
CX‑5はデザインや機能面では高評価ですが、リセールバリュー(再販価値)はトヨタ車に比べるとやや低めというデータもあります。そのため、新車購入後の値落ちが大きく、中古では割安感が出やすいのが現状です。
「安い理由」を知っておくメリット
CX‑5の中古価格が安くなっている理由を理解しておくことで、「損しない買い方」ができるようになります。ここでは、安い理由を知ることで得られる3つのメリットをご紹介します。
H3: 初期費用を抑えてSUVに乗れるチャンス
本来、CX‑5は新車価格で300万円前後する車種です。それが中古なら100万円台で購入できる車両も珍しくなく、費用を抑えつつ装備が充実したSUVを手に入れることが可能です。車両本体価格が安い分、車検や保険、整備費用に予算を回せるのも大きなメリットです。
H3: 装備や走行性能が充実している年式が狙い目
CX‑5は年次改良で細かくアップデートされており、中期モデル以降は先進安全装備や燃費性能も大きく向上しています。中古でも比較的新しい年式を選べば、新車と遜色ない快適性・安全性を実現できるのです。こうした“掘り出し物”を見つけられるのも、中古市場の魅力といえるでしょう。
H3: 値落ちしやすい状態を理解して“掘り出し物”を見つけるコツ
なぜその個体が安いのか—それを理解したうえで選べば、相場より安くて状態の良い車を見極めることが可能です。たとえば「ディーゼル車だが走行距離が短い」「メンテナンス記録が充実している」などの条件をチェックすれば、コストパフォーマンスの高いCX‑5に出会える確率が高まります。
“やめとけ”と言われる中古CX‑5の注意点
CX‑5は中古市場でお得に購入できる反面、「やめとけ」と言われることがあるのも事実です。ここでは中古CX‑5を検討する際に注意すべきポイントを4つに絞って解説します。
H3: ディーゼルモデル特有のトラブルに注意(DPF・煤・走行距離)
中古CX‑5で特に注意すべきはディーゼルエンジン(SKYACTIV‑D)搭載モデルです。長距離走行を前提に設計されているため、短距離運転が多いとDPF(ディーゼル微粒子フィルター)が詰まりやすく、煤の蓄積による故障リスクが高まります。
走行距離が少ないから安心、というわけではなく、走り方・使用歴を確認することが重要です。
H3: 年式・走行距離・メンテナンス履歴を見逃さない
安い中古車の中には、整備履歴が曖昧な車両や長期間放置されていた車両も存在します。特にCX‑5は電子制御装備も多いため、しっかり整備された個体を選ばないと修理費が高額になるリスクがあります。整備記録簿や点検歴の確認は必須です。
H3: 安すぎる車両に潜む「見えないコスト」
「相場より極端に安い」車両には、事故歴、修復歴、保証なし、走行距離過多など、何かしらの理由がある可能性が高いです。
また、購入時に安くても、**後から故障・修理で思わぬ出費がかかる“見えないコスト”**が発生することも。価格だけで判断せず、総合的なコストで判断する目を持ちましょう。
H3: 先進安全装備・モデル末期仕様とのギャップに注意
CX‑5は年次改良によって安全装備やインフォテインメントが進化しているため、古い年式の中古車だと現在の基準と比べて物足りなさを感じる可能性があります。
特に先進安全機能(ACCや自動ブレーキなど)は年式によって装備有無が異なるため、希望する機能があるか事前確認が必要です。
安心して中古CX‑5を選ぶためのチェックポイント
中古車選びで失敗しないためには、「どこを見れば安心できるのか」を知ることが重要です。ここではCX‑5を中古で購入する際の具体的なチェックポイントを紹介します。
H3: 年式・グレード・エンジン(ガソリン/ディーゼル)を比較
まずは、自分のライフスタイルに合ったモデルを選びましょう。
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年式が新しいほど安全装備や快適性が充実
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グレードによって内装・外装・装備が大きく異なる
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ガソリン車はメンテナンスコストが低め/ディーゼル車は燃費とトルクに優れるが故障リスクに注意
これらを踏まえて、「何を重視するか」を明確にするのが選択の第一歩です。
H3: 走行距離&メンテナンス記録の確認
走行距離は多すぎても少なすぎても注意が必要です。
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目安は年間1万km前後が自然な使用感
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極端に少ない走行距離は“放置”や“短距離移動中心”の可能性あり
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整備記録簿がある車はメンテナンスが行き届いている証拠
トラブル防止のためにも、整備履歴はしっかり確認しましょう。
H3: ボディカラー・装備・仕様変更内容の確認
意外と見落とされがちですが、ボディカラーや装備の有無も重要です。
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人気カラー(白・黒・グレー)はリセールにも有利
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純正ナビ・360度モニター・運転支援機能の有無を確認
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マイナーチェンジ後の仕様変更点を把握しておくと比較しやすい
細かい仕様の違いが、満足度を大きく左右します。
H3: 購入後の維持費・故障リスクを想定する
購入前に、購入後にかかるお金の見積もりもしておきましょう。
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ディーゼル車はオイル交換頻度が高めで部品代も高い傾向
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タイヤ・バッテリーなどの消耗品コストも事前に調べておく
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保証付き販売店かどうか、延長保証があるかも確認ポイント
安く買えても維持費が高くつくと、結果的に損をする可能性もあります。
まとめ
マツダCX‑5の中古車が安く手に入るのには、モデルの供給状況やライバル車との競合、ディーゼル車特有の事情など、いくつかの背景があります。安さの理由を理解したうえで注意点を押さえれば、装備や走行性能の充実したSUVを手ごろな価格で手に入れることも可能です。
一方で、走行距離やメンテナンス履歴、エンジンタイプなどを確認せずに購入してしまうと、後からトラブルに見舞われるリスクもあります。価格の安さに惑わされず、状態や装備をしっかり見極めることが大切です。
CX‑5の中古車は、「賢く選べばコスパに優れた一台」となり得ます。今回ご紹介したポイントを参考に、自分に合った納得の一台を見つけてください。