メルセデス・ベンツのコンパクトSUV「GLB」が、ついにフルモデルチェンジを迎えると話題になっています。
現行モデルはそのスクエアなフォルムと7人乗り仕様など、個性的な魅力で人気を集めてきました。
しかし、モデルデビューから数年が経過し、そろそろ大幅な刷新が期待されるタイミング。
そこで本記事では、次期GLBのモデルチェンジに関する最新情報をまとめ、発売時期やデザインの変更点、パワートレインの進化などを詳しく解説していきます。
現行GLBの購入を検討している方も、「買うなら今か?それとも待つべきか?」という悩みの判断材料として、ぜひチェックしてみてください。
GLBとは?基本スペックと歴史のおさらい
GLBは、メルセデス・ベンツが2019年に発表したコンパクトSUVで、GLAとGLEの中間に位置するモデルです。最大の特徴は、全長約4.6mという比較的コンパクトなボディサイズながら、3列シート7人乗りを選べる点にあります。
デザイン面では、他のベンツSUVに比べて角張ったスクエアなシルエットを採用し、「ちょうどいいサイズのオフローダー風SUV」として高く評価されてきました。
現行GLBの特徴・強み
- スクエアでタフなエクステリア
都会的なSUVとは一線を画す、武骨で力強いデザイン。 - 7人乗り対応の柔軟なシート構成
3列目は緊急用ながら、ファミリー層に人気。 - 最新のMBUXインフォテインメントシステム
音声認識や直感的な操作性が特徴。 - GLB 35 4MATICなどのAMGモデルもラインナップ
スポーティな走りを求めるユーザーにも対応。
これまでの変更・マイナーチェンジの経緯
GLBは2023年に初のマイナーチェンジ(フェイスリフト)を実施。
フロント・リアのデザインが若干リファインされ、MBUXのソフトウェアやセンサー機能などがアップデートされました。
ただし、プラットフォームやパワートレインなどはベースのままで、大規模な刷新はまだ行われていません。そのため、次期モデルではより大きな進化が期待されているのです。
GLBのモデルチェンジ情報
次期GLBに関するフルモデルチェンジの情報は、現時点で公式発表はされていないものの、複数のメディアや関係筋からの情報を総合すると、2026年にも新型GLBが登場する可能性が高まっています。
現行GLBがデビューしたのは2019年。通常のモデルライフサイクル(6〜7年)を考慮すると、2025〜2026年が次期型登場のタイミングとして妥当といえるでしょう。
次期型の発売時期予想
- 国内発表:2026年中頃〜後半
- 海外(欧州・北米)では2025年末に先行公開の可能性あり
- 日本発売は2026年内〜2027年初旬と予測
GLBのようなグローバルモデルは欧州を起点に発表されることが多く、そこから半年〜1年程度遅れて日本導入される傾向があります。
採用プラットフォーム・基本設計の刷新
次期GLBでは、現行モデルで使われている「MFA2プラットフォーム」の進化系、またはEVも想定した新アーキテクチャが採用される可能性が指摘されています。
これにより、以下のような進化が期待されます。
- ボディ剛性の向上と軽量化
- 室内空間のさらなる最適化
- 電動化対応のインフラ整備(48VマイルドハイブリッドまたはEVベース)
エクステリアにおける予想変更点
新型GLBでは、より空力性能を意識したモダンなデザインへと進化する可能性があります。
ただし、GLBの個性でもある「スクエアでタフな形状」はある程度継承されると予想されます。
具体的には以下です。
- ヘッドライト・テールランプのデザイン刷新
- グリルデザインの統一感(EQシリーズと共通性を持たせる)
- エアロダイナミクス重視のボディライン調整
インテリア・先進装備の強化予測
室内においては、次世代MBUX(MBUX2.0)や大型ディスプレイの採用、音声アシストの進化などが期待されます。加えて、以下のようなアップグレードも見込まれています。
- ダッシュボード一体型の曲面ディスプレイ
- 運転支援機能(ADAS)の精度向上
- ヘッドアップディスプレイの進化
- シートの快適性や質感の向上
この次期モデルでは、単なる見た目の刷新だけでなく、プラットフォームやデジタル機能まで含めた本格的なアップデートが期待されています。
パワートレイン・動力性能の変化予想
次期GLBでは、走行性能や燃費性能の向上が図られることが予想され、パワートレインにも大きなアップデートが加えられる可能性があります。
特に注目されているのは、電動化への対応強化と、次世代エンジン技術の導入です。
ガソリン/ハイブリッド系の新技術
現行GLBは、1.3Lや2.0Lのガソリンターボエンジンに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせたモデルが主力ですが、次期型では以下のような進化が期待されています。
- 第2世代48Vマイルドハイブリッドシステムの搭載
- 電動スーパーチャージャー付きエンジンの採用
- WLTCモードにおける燃費性能のさらなる改善
これにより、走行時のレスポンス向上だけでなく、燃費や静粛性、安全性など、総合的な走行品質の向上が期待されます。
また、欧州市場を中心に、プラグインハイブリッド(PHEV)モデルの新設定も噂されており、日本導入も十分にあり得る状況です。
電動版(EV)との統合・共存モデルの可能性
メルセデス・ベンツは近年、EQシリーズ(電気自動車)に力を入れており、GLBに相当する電動SUV「EQB」もすでに展開中です。
そのため次期GLBでは、以下のような動きが想定されます。
- ガソリン・ハイブリッドGLBとEV版EQBの設計共通化・統合化
- EV基盤を生かしたGLBのEV仕様追加または置き換え
- エンジンモデルとEVモデルの併売戦略
ユーザーの選択肢を広げつつ、徐々に電動化にシフトしていく可能性が高いでしょう。
GLBの次期モデルでは、「よりスマートに、より環境にやさしく」進化した走りが実現される見込みです。
モデルチェンジで変わるメリット・懸念点
次期GLBのフルモデルチェンジでは、デザインや機能性、走行性能などあらゆる面でのアップデートが期待されます。
一方で、新型ならではの懸念点も存在します。
ここでは、モデルチェンジによる主なメリットと懸念点を整理しておきましょう。
メリット(燃費向上、快適性、安全性向上など)
- 燃費性能の向上
電動化技術の進化により、従来のガソリンモデルよりも効率的な走行が可能になる見込みです。 - 先進安全装備の充実
自動運転支援(ADAS)の進化により、高速道路での半自動運転や緊急ブレーキなどの精度が向上。 - 内外装デザインの刷新
より現代的で洗練されたエクステリアと、デジタル化が進んだインテリアが期待されます。 - 走行性能・乗り心地の向上
新プラットフォーム採用による静粛性・快適性の向上も見逃せません。 - EVやPHEVとの選択肢の拡大
ユーザーの利用スタイルに合わせた多様なパワートレインの選択が可能に。
懸念点(価格上昇、部品供給、乗り慣れ感の変化など)
- 車両価格の上昇
最新装備や電動化技術の搭載により、販売価格が上がる可能性があります。
特にEV仕様は高額化する傾向が強いです。 - 乗り心地やフィーリングの変化
スポーティでダイレクトな現行GLBの走りに慣れている人には、モーター主体の走行感に違和感を覚える場合も。 - 新型ゆえの不具合リスク
モデルチェンジ直後は、初期ロット特有の不具合やトラブルが起きやすいことも考慮が必要です。 - 納期や部品供給の不安定さ
最新モデルは納車までに時間がかかるケースも多く、チップ不足などの影響で安定供給されない可能性もあります。
新型GLBには多くの進化が期待できる反面、注意すべきポイントも存在します。
現行GLBを買うなら?待つべきか今買うべきかの判断材料
モデルチェンジ前のタイミングでGLBを購入すべきか、それとも新型を待つべきか。
この判断は、予算やライフスタイル、クルマに求める価値によって変わります。
ここでは、選択の参考になる視点をいくつか紹介します。
モデル末期の値引きと資産価値
モデル末期の現行GLBは、販売店側も在庫処分を意識しているため、大幅な値引きが期待できる時期です。
- 購入価格を重視する人にとっては非常に魅力的
- 一方で、フルモデルチェンジ後は下取り価格が下がる可能性がある
価格と資産価値のバランスを考えることがポイントです。
最新技術を重視するなら待ちの戦略
- MBUXの次世代システム
- 最新の安全運転支援(ADAS)
- EVやPHEVの選択肢
といった次期型ならではの最新技術を重視する人は「待ち」が有利です。
将来的な買い替えまで見据えた場合、装備の新しさは下取り評価にも影響する可能性があります。
自分の用途とタイミングで選ぶコツ
- 今すぐ車が必要なら、値引きが大きい現行GLBが現実的
- 使用頻度が高く、3列シートを重視するなら現行型で十分という声も
- EVや高性能を求めるなら、新型登場まで待つ価値あり
重要なのは「どんな目的で使うか」「どのくらい乗る予定か」といった、自分自身のライフスタイルに合った判断をすることです。