一般的にガソリン車に対してはレギュラー、ハイオクと大きく振り分けられ、燃料としての役割では共に「メーカー毎にあるエンジンの性能を最大限に引き出してくれる要」にもなっています。
しかしのその振り分けられた違いについては「わかっている様でありながらも、いまいちわかってない」というのが現状としては多いのではないでしょうか?
今回は、レギュラーガソリンとハイオクについての「そもそもの違い」から「価格差」と「見分け方」、「お互いを混ぜ合わせた場合」や「レギュラー車にハイオクを入れるメリット」の有無。
加えて「ハイオク車にレギュラーを入れるとどうなるか?」なども細かく検証していきます
車の売却をお考えならこちら!
当サイトで人気の一括査定サイトのランキングトップ5をまとめています。
愛車を少しでも高く売却したい方はこちらの記事をご覧ください。
レギュラーガソリンとハイオクってなにが違うの?
そもそもガソリンは純粋なままでの使用では燃焼が安定せず、自然発火が原因となる異常燃焼(ノッキング)からエンジン不調にも繋がります。
こうした異常燃焼を起こさない為にもガソリンには添加剤が加えられており、その成分に含まれるイソオクタンが日本工業規格(JIS)によるオクタン価としての数値で表されております。
ハイオク :オクタン価96以上
レギュラー:オクタン価89以上
オクタン価はエンジンのノッキングの原因となる異常燃焼の起こり難さを数値化したものであり、そのオクタン価が高いハイオクではエンジン内での異常燃焼・ノッキングが起こり難い燃料という事になります。
つまりレギュラーガソリンは一般的なノーマル燃料であり、ハイオクではより燃焼を安定させられる燃料といった違いになるのです。
ハイオクとレギュラーの値段の違い、価格差は!
ハイオクはレギュラーと比べて添加剤が多く含まれている理由からも平均して高い値段で価格設定されており、概ねの価格差としてもレギュラーに比べてハイオクの方が約10円程高いと見れます。
一般的な価格差についてはその時々での原油価格に大きく左右され、ガソリン価格の変動によってはハイオクとレギュラーの価格の間には多少の開きも生じます。
(最終的な小売価格は各ガソリンスタンドにて決められる)
レギュラーとハイオクの見分け方は
ガソリン自体は本来、無色透明の液体でありながらも灯油との識別が出来るようにと「オレンジ色系の色」に着色されています。
ちなみに軽油に着色されてる色においては「薄黄色っぽい緑色」。
とはいえ実際にガソリンスタンドなどでの燃料の色の確認行為は大変危険でもあり、通常は困難な事からもノズル別の色分けで容易に識別できるようになっております。
以下は、向かって左側からとなるガソリンスタンドでの正規の配置順となっております。
【軽油:緑色 ハイオク:黄色 レギュラー:赤色】
レギュラーにハイオクを混ぜると壊れる?
現在製造されている「現行車両への使用であればまず壊れる事は無い」と言えます。
レギュラー有鉛ガソリンが販売されていた頃の70年代~80年代後半までの車両においては添加剤とされてる成分の性質上、当時の車両に対するダメージからもレギュラー仕様の車両に対してハイオクを混ぜての給油はタブーとされていました。
しかし1987年以降からの完全無鉛化となっている現在においては、「搭載されてるエンジンの殆どが自動制御化システムを働かせている事からも特に問題は無い」とされています。
レギュラー車にハイオクを入れるメリットとは?
先述している通り、ハイオクにはオクタン価が異なる添加剤が含まれており、その性質上からも完全燃焼を可能とする燃料になってます。
つまりレギュラー仕様のエンジンにとって異常燃焼などによるノッキング症状の場合、指定されてるレギュラーガソリンでの改善はあまり期待できない結果が多く、それらの症状においては完全燃焼を可能とするハイオクガソリンの給油が「ノッキング回避としてのメリット」とされてます。
ハイオク車にレギュラーガソリンをいれるとどうなる?
ハイオク仕様車へのレギュラーガソリン給油の場合でも、点火タイミング制御機能が備わった現在のエンジン性能からも即故障といった自体はあまり考えられず通常通りの走行は可能となっております。
ただし車両がハイオク仕様であれば搭載されてるエンジンが適正な燃焼性能を発揮できず、センサー類に異常が出る可能性からもハイオク仕様車へのレギュレラーガソリン給油行為は決してお勧めできる事ではありません。
原則として、各車両に指定されてるガソリンを入れるようにしましょう!
まとめ
これまでの結論としては、レギュラー仕様車にハイオクガソリンを給油した場合ではエンジンに対する直接的な悪影響が無い反面大きなメリットも得られず、(ただ異常燃焼からのノッキングトラブルにおいては給油対策も有効)かたやハイオク仕様車にレギュラーを入れた場合であっても直接的な悪影響は起き難いものの、現在のエンジン仕様からもメリットは無いどころか「むしろメーカー側が保証対象外としてやって欲しくない行為」とされております。
つまりメーカーが指定している内容には意味があり、その意味に従った「正しい使用方法こそが適正なパフォーマンスを引き出す正規な取り扱い方法」と言えるのです!