E52型エルグランドは、快適な乗り心地と高級感が魅力のミニバンですが、搭載されているCVT(無段変速機)に関するトラブルが話題になることも少なくありません。
「加速しない」「エンジン音だけが高くなる」「変速がギクシャクする」といった症状は、CVT故障のサインかもしれません。
特にE52エルグランドは車体が重く、CVTへの負担も大きいため、定期的な点検と早期の対応が重要です。
本記事では、E52に多いCVT故障の症状と原因、修理費用の相場、実際のユーザー体験まで詳しく解説します。愛車を長く乗り続けるための参考にぜひお役立てください。
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E52エルグランドのCVTとは?基本構造と特徴を解説
E52型エルグランドは、日産の高級ミニバンとして人気の高いモデルです。
そのなめらかな走行性能を支えるのがCVT(無段変速機)ですが、年式や走行距離によってはトラブルが発生するケースも報告されています。
特にCVTは「壊れやすい」というイメージを持つ人も多いですが、E52エルグランド特有の事情もあるため、正しい知識をもって対応することが重要です。
E52型に搭載されるCVTの特徴
E52型エルグランドには、日産独自の「エクストロニックCVT」が搭載されています。
このCVTは、大排気量エンジンでもスムーズに変速できるよう設計されており、重量のある車体をしっかりと支えます。
ただし、繊細な制御が求められるぶん、フルードの劣化や高温環境での負担に弱い側面もあり、定期的な点検が欠かせません。
他車種と比較したE52のCVTの注意点
エルグランドのような重量級のミニバンは、CVTへの負荷が大きく、同じCVTでも軽自動車やコンパクトカーより早く劣化が進みやすいとされています。
また、E52はファミリーカーとして多人数乗車や長距離走行も多いため、CVTにかかるストレスが大きく、オーバーヒートやフルード劣化の進行が早まりやすいという特性があります。
CVTの故障が起こる仕組み
CVTは金属ベルトとプーリーを使って無段階に変速する仕組みですが、これには高度な油圧制御が必要です。
バルブボディやソレノイドといったパーツが正常に作動しなければ、変速不良や滑りが発生します。また、フルードの劣化によって内部摩擦が増え、部品の損耗が進むと、CVT全体の故障に発展することもあります。
E52エルグランドのCVT故障によくある症状とは?
CVTが故障し始めると、運転中に「何かおかしい」と感じる瞬間が出てきます。
E52エルグランドに多く見られる代表的な症状を紹介します。
これらの兆候を見逃さないことが、重大な故障を防ぐ第一歩です。
加速しない・エンジン回転数だけ上がる
アクセルを踏んでもスムーズに加速せず、エンジン回転数ばかりが上がる現象は「CVTの滑り」の典型です。
この状態が続くと、さらにトルクが伝わらなくなり、最終的には全く進まなくなることも。特に信号発進や坂道で違和感がある場合は、早めの点検が必要です。
ギクシャクした変速・異音の発生
変速時にギクシャクしたり、うなるような異音が聞こえる場合は、内部のベルトやプーリー、あるいはソレノイドに不具合が起きている可能性があります。
放置すると部品の摩耗が進行し、CVT全体に大きなダメージを与えてしまいます。
警告灯・エマージェンシーモードになるケース
CVTの異常を検知すると、メーター内に警告灯が点灯したり、エマージェンシーモード(フェイルセーフ)に入ることがあります。
このモードでは車が最低限の出力しか出せなくなり、安全性のための措置として加速や変速が制限されます。この場合はすぐにディーラーで診断を受けることが必要です。
故障の原因は何か?E52特有の問題点に注目
E52エルグランドのCVTに故障が多いのは、設計や使い方に起因する特有の理由があります。
以下で主な原因を詳しく解説します。
CVTフルードの劣化と交換時期の問題
最も多い原因はCVTフルードの劣化です。E52は重量車のため、フルードへの負荷が大きく、早期に劣化しやすい傾向があります。
にもかかわらず、「無交換でも問題ない」と説明されることも多く、実際には5〜6万kmでの交換が推奨されます。未交換のままだと、内部部品へのダメージが進行していきます。
ソレノイドやバルブボディの不良
CVT内部で油圧を制御しているソレノイドバルブやバルブボディが故障すると、変速のタイミングが狂い、ギクシャクした走行や変速ショックが生じます。
部品単体の交換で済めば費用も抑えられますが、放置すればCVT全体に影響が及びます。
冷却性能の不足と油温上昇によるトラブル
E52のCVTは冷却性能に余裕がないと言われており、長時間の高速走行や渋滞では油温が上がりやすくなります。
油温が高い状態が続くとフルードが劣化し、各部品へのダメージが加速されます。ATFクーラーの増設などで対策するユーザーも見られます。
CVT故障の対処法と修理・交換費用の目安
E52のCVTに異常が出た場合、必ずしも交換が必要というわけではありません。
早期発見であれば修理で済むケースも多く、対処法によって費用は大きく変動します。
修理できる場合とCVT交換になる場合の違い
滑りや変速不良が軽度であれば、CVTフルードの交換やソレノイドの修理・洗浄だけで改善することがあります。
一方で、ベルトの損傷や内部破損が確認されるとCVT本体の交換が必要になります。
いずれにせよ、早期に診断を受けることが費用を左右する大きなポイントです。
費用の目安と保証対象になるかの確認
【CVT修理費用の目安】
修理内容 | 費用目安(概算) |
---|---|
フルード交換のみ | 15,000〜25,000円 |
ソレノイド清掃・交換 | 50,000〜100,000円 |
CVT本体交換 | 400,000〜600,000円 |
故障を未然に防ぐメンテナンスのポイント
-
走行距離5万km前後でCVTフルードを交換
-
渋滞や長距離走行が多い場合は早めの点検
-
定期的に診断機でCVTの状態をチェック
定期点検やCVTフルードの早めの交換が、最も効果的な予防策です。
E52エルグランドで実際にCVTが故障したユーザーの声
実際にE52エルグランドのCVTトラブルを経験したユーザーの体験談を紹介します。
参考になるリアルな声です。
高速道路で急に加速しなくなった(ユーザーA)
「高速道路の合流で踏み込んだら、エンジン音だけが高くなって加速せず、後続車にヒヤリとした。ディーラーで診てもらったらCVTフルードがかなり劣化してた」
引用元:https://minkara.carview.co.jp
重たい車体に負荷がかかりやすいE52では、高速走行中の滑り症状が頻発します。
このケースは早期対応できた好例です。
異音と変速不良でディーラー修理へ(ユーザーB)
「変速のたびにガクッとした衝撃と異音がして不安に。CVT内部洗浄と部品交換で対応してもらい、費用は約10万円」
引用元:https://kuruma-news.jp
異音やショックは初期不良のサイン。
早期対応すれば本体交換せずに済む場合もあります。
CVT交換で高額な修理費に(ユーザーC)
「坂道でまったく登らなくなって、CVT本体を丸ごと交換に。保証が切れていて60万円近い出費に……」
引用元:https://car-me.jp
放置してしまった結果、最悪のケースに。
日頃から異変に気づく感覚が重要です。
まとめ
E52エルグランドに搭載されているCVTは、滑らかで静かな走りを実現する一方で、重い車体ゆえにトラブルが起きやすい側面もあります。
特にフルードの劣化や油温の上昇による影響が大きく、故障が進行すれば高額な修理が必要になることも。
異常を感じたら早めに点検を受け、必要に応じてCVTフルードの交換や部品の修理を行うことが大切です。
愛車を長く大切に乗るためにも、定期的なメンテナンスと早期対応を心がけましょう