クルマのオーディオからの音をもっと良くしたいと思った時、オーディオのグレードアップを考えることでしょう。
純正オーディオシステムのまま、音質を上げられる魔法のようなカスタムがデッドニングです。
ここではデッドニングにかかる費用相場と、デッドニングのやり方について詳しく解説します。
車のデッドニングとは
クルマのデッドニングとはドア内部に制振材を貼って音の共振を抑えることです。
こうすることで、ドアに取り付けたスピーカーからしっかり音が聞こえ、スピーカーの音でドアからビビリ音が出なくなります。
このほか、クルマは袋状になっている部分が多数あるので、内部にデッドニング加工して音の共鳴をさえられるほか、外部からのロードノイズや異音をシャットアウトできるので、静かな車内を作り上げられます。
車のデッドニングの費用相場はいくら?
デッドニングは、作業してもらう店舗や施工する部位によってかなり費用が変わってきます。
しかし、デッドニング自体は5,000円程度から可能で後はどこまでデッドニングするかによるでしょう。
例えばドア2枚を音響に拘ったデッドニングをすると2万円から6万円程度かかります。
しかし、ミニバンなどで突き詰めると20万円以上の費用が掛かることも多いでしょう。
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車のデッドニングに必要な材料はなに?
クルマのデッドニングに必要な材料は、ドアアウター用の制振材、ドアインナー用の制振材、吸音スポンジ、そして施工用のヘラです。
最近では、デッドニングに必要な商品がセットになったデッドニングキットがECサイトで多数販売されているので、自分のクルマにあった数だけ揃ったデッドニングキットを購入すればすぐに作業に入れます。
車のデッドニングのDIYのやり方や手順は
クルマのデッドニングは、一般的にスピーカーの付いているドアに施工するのが基本です。
やり方は、ドアの内張を外すことから始めます。
ドアの内張の外し方は、車種により多少異なりますが、基本的にドアの取手部分に2本太いネジが目クラ栓の下にあるほか、ドアハンドルにもネジが1本あります。
あとは、高級車などは内張の下にネジで止まっている場合もありますが、基本樹脂のピンで差し込まれているだけです。
内張には、運転席にはパワーウィンドウやドアロックの集中操作パネル、そして助手席にもパワーウィンドウのスイッチがあるので、内張を外す際はそれらのコネクターを外します。
次に、防水の透明ビニールがブチルゴムで貼り付けられているので、マイナスドライバーを使いブチルゴムを切るようにしながらビニールを外します。
これでデッドニング作業の準備が整ったので、最初はドア内部に鉄板を補強するイメージで、インナー用の制振材を貼り付けます。
次にドアパネルに空いた穴をアウター制振材を使いすべて塞ぎます。
これによりウーハーボックスのようなイメージにします。
そして、スピーカーマウントに吸音スポンジを貼り付け音が後ろに逃げないようにします。
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車のデッドニングの効果はある?
クルマのデッドニングは音質を上げるためには効果が高いでしょう。
特に低音域の音質の改善には大きな効果があります。
それは、ドアの鉄板が振動してしまい低音をしっかり出せないほか、ビビリ音も発生して音質を低下させています。
そのため、純正スピーカーであってもデッドニングすることで音質はかなり向上します。
このほか、デッドニングはスピーカーからの音質を上げるだけでなく、クルマの袋状の部分に貼りつけることで外からの音をシャットアウトできます。
施工の仕方次第で高級輸入車並みの静粛性も手に入れられます。
車のデッドニングのデメリットとは
クルマのデッドニングのデメリットは、重量増です。
多くのデッドニングを貼ればそれだけ重量増となり運動性能低下や燃費悪化につながるでしょう。
このほか、使用する制振材によっても音質が異なり、純正システムの場合音質が低下してしまうこともあるでしょう。
とくにインナーとアウターを逆に貼りつけると効果は期待できません。
また、デッドニング作業は内張を外しての作業なので、クルマの構造を理解していなければ、外す部品を破損させて余計な出費になることもあるでしょう。
デッドニングは意外に簡単でも作業には慣れた人の意見が重要
クルマのデッドニングは、DIYでも比較的取り掛かりやすいカスタムの一つです。
制振材を貼るだけでクルマの快適性が向上するほか、オーディオの音質も大きく変わります。
しかし、デッドニングには多くの部品を外す必要があることから、工具を持っていなければ揃える必要があります。
そして、工具がないということはクルマをそこまで分解した経験がないことにつながるので、作業には経験者からのアドバイスに耳を傾けましょう。
難しいのは内張の脱着だけ。
あとは、自由にデッドニング加工をすれば音質と静粛性が手に入りますので興味がある方はチャレンジしてみるのもよいでしょう。