フェンダーの「爪」って何?
「爪」とはフェンダーアーチの部分の内側に折り返されている部分のことです。
そのまま走行しては、タイヤの損傷やホイールの傷つき、フェンダーの破損等の不具合が起きてしまう可能性があり、とても危険な状態となります。
そこで 「爪折り」や「爪切り」という手法が有効になってくるわけですね!
じゃあ「爪切り」とか「爪折り」ってなんなの?
そこで今回は、そんな車のパーツであるフェンダーの「爪折り」や「爪切り」について様々なことをお教えいたします!
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フェンダーの「爪折り」とは
簡単に説明すると、「爪折り」はフェンダーとタイヤやホイールの干渉を避けるためにフェンダーの爪の部分を現状よりも更に折り込むということです。
フェンダーの「爪切り」とは
上記の爪折りとは違うアプローチでフェンダーとタイヤやホイールの干渉を避ける手法が「爪切り」となります。
「爪切り」はフェンダーの爪を切ってしまい干渉を避けるものになっています。
フェンダー爪折りはDIYでできる?必要な工具とは
結論:できます。
ただし、特殊な工具が必要となります。
その名も「フェンダーベンディングツール」や「フェンダーベンダー」と呼ばれるものです。
(どちらも同じ工具で呼び名が違うだけです)
こちらの工具はネットショップなどでも購入可能となります。
使い方は以下の手順です。
《使い方》
- 車両をリフトアップしてタイヤを取り外します。
- 車両側のハブにフェンダーベンディングツールをセットします。
- 後はフェデンダーベンィングツールのハンドルを動かして爪を折りこんでいきます。
意外と簡単そうですよね?
しかし、注意しなければならない点があります。
それは「塗装が割れてしまう」という事です。
こちらに関しては「ヒートガン」という工具があれば対処可能となります。
ヒートガンというのはドライヤーの強化された物だと考えていただければわかりやすいかと思います。
ヒートガンはホームセンターなどでお買い求めいただけます。
このヒートガンから出る温風を折り曲げたい箇所に当てて塗装を柔らかくしながら施工していけば、塗装の割れは軽減できます。
ただ、この温風は非常に高熱のため長時間当て続けると塗膜を溶かしてしまう可能性がありますので作業時は充分にご注意ください。
フェンダー爪切りはDIYでできる?必要な工具とは
結論:できます。
爪折りと違い、フェンダーベンディングツールのような特殊工具は必要ないのでこちらの方が気軽に取り掛かることができるかもしれません。
作業としては簡単で、爪を「グラインダー」や「ベルトサンダー」といった工具でカットしていきます。
グラインダー
ベルトサンダー
金切り鋏などでも作業は可能ですがとても根気が入りますのでおすすめしません。
グラインダーやベルトサンダーといった工具はホームセンターなどでお買い求めいただけます。
フェンダーの爪は全てカットするのではなく、5mm程度残しておくことをおすすめします。
理由としては、フェンダーの構造は外側の鋼板とタイヤホイール内側の鋼板2枚で構成されており、爪を全てカットしてしまうと2枚の合わせ目が露出してしまい、走行中にタイヤが巻き上げた泥や雨水のような水分により錆が発生してしまう恐れがあるからです。
作業完了後はカット面の防錆処ャーシーブラックというスプレータイプの防錆剤を塗布していたいただくことが簡単でおすすめです。
また、鉄粉が車体に付着して理を行っていただいたほうがいいと思います。
シいるかもしれないので速やかに洗車をしていただくことをおすすめいたします。
フェンダーの爪折り、爪切りの工賃や値段の相場は?
業者に依頼して行ってもらう場合は…
工賃の相場としてはピンキリですがおおよそで以下のような金額になります。
爪折り 一箇所あたり「20,000~30,000円」
爪切り 一箇所あたり「10,000~15,000円」
この程度の金額になることが多いようです。
安いところでは、一箇所あたり数千円というところもあるようですが、塗装面の配慮がされていなかったり、防錆処理などがされていなかったりするようなので、あまり安すぎるところはおすすめしません。
ご自身で作業をする場合は…
爪折りが、フェンダーベンディングツールがおおよそ8,000~40,000円で、ヒートガンが3,000~10,000円程度かかりますので、総額で「11,000~50,000円」程度かかります。
工具の値段に差があるのは工具としての精度の違いによるものだと思われます。
爪切りが、グラインダーやベルトサンダーがおおよそ3,000~15,000円程度で購入できると思います。
そのほか保護具や防錆剤などがおおよそかかっても5,000円程度だと思いますので「8,000~20,000円」程度で施工できるということですね。
フェンダーの爪折りと爪切りならどっちがおすすめ?
それぞれの作業性や施工後の見た目の違いで一長一短ありますので、ご自身でどの部分に重きを置いているかで決めていただくのが一番だと思います。
例えば、ドレスアップカスタム目的で、仕上がりの良さを重視したいのであれば「爪折り」を業者にお願いするのがいいと思います。
走行性を上げたくて見た目はそんなに気にしないでコストをかけたくないのであれば「爪切り」をご自身で行うのが一番安上がりです。
最後に
今回は「爪折り」「爪切り」について解説してきました。
簡単にまとめると…
どちらもフェンダーとタイヤやホイールの干渉を避けることを目的として行う物である。
「爪折り」:フェンダー内の爪を内側に折る。
費用としては
業者依頼で一箇所あたり20,000~30,000円
DIYで全部で11,000円~50,000円
重視する項目:見た目
「爪切り」:フェンダー内の爪をカットする。
業者依頼で一箇所あたり10,000~15,000円
DIYで全部で8,000~15,000円
重視する項目:コスト
となります。
みなさまの目的や条件などに合わせて選んでみてください!