車のエンジンにおける快適な走行や燃費の良さを支えている「スロットルボディ」
しかし、走行距離を重ねるごとに少しずつ汚れが溜まり、性能に悪影響を与えることがあります。
アイドリングの不安定さや加速の鈍さを感じたら、スロットルボディの汚れが原因かもしれません。
この記事では、「スロットルボディ清掃の料金はいくらかかるのか?」という疑問にお答えしながら、清掃による効果や作業方法についても詳しく解説します。
初めての方でもわかりやすいよう、プロに依頼する場合とDIYで行う場合の違いにも触れていますので、ぜひ参考にしてみてください。
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スロットルボディ清掃の料金相場
スロットルボディの清掃には、どこで作業を依頼するか、または自分で行うかによって費用が大きく異なります。
ここでは、ディーラーや整備工場、カー用品店、さらにDIYの場合の料金目安をご紹介します。
ディーラーや整備工場での料金
スロットルボディの清掃をディーラーや整備工場で依頼した場合、費用の相場はおおよそ5,000円~10,000円程度です。
価格には地域差や整備内容の違いがありますが、分解せずに簡易的な清掃を行う場合は比較的安く、逆に分解して内部までしっかり清掃するメニューを選ぶと高めの料金になる傾向があります。
ディーラーの場合は純正部品の扱いや信頼性も考慮され、やや高額になるケースも多いですが、作業内容や保証面に安心感を求める方にはおすすめです。
スロットルボディ清掃をディーラーや整備工場で依頼する場合の料金は、以下のとおりです。
項目 | 金額目安 | 特徴 |
---|---|---|
簡易清掃 | 約5,000円前後 | 取り外しなし。短時間で作業可能 |
分解清掃 | 約10,000円前後 | 内部まで丁寧に清掃。費用はやや高め |
カー用品店での料金
オートバックスやイエローハットなどでは、以下の価格帯が一般的です。
-
清掃料金:5,000円〜7,000円
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主な特徴:予約不要、短時間で作業完了、簡易的な清掃が主流
オートバックスやイエローハットなどのカー用品店でも、スロットルボディの清掃サービスを提供しています。
価格は5,000円〜7,000円ほどで、比較的手頃な水準です。
予約不要で短時間で対応してもらえる店舗もあるため、時間をかけたくない人にも便利です。
ただし、清掃方法は簡易型が多く、内部まで完全にクリーニングするというよりは、「応急処置」的なニュアンスの作業になることが多いため、効果の持続期間や作業精度には個体差があります。
DIYの場合の費用
DIY清掃に必要な道具は以下の通りです。
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スロットルボディクリーナー(約1,000円前後)
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ウエス(清掃用クロス)
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ドライバー類(車種によっては六角レンチなども)
自分でスロットルボディを清掃する場合、費用はかなり抑えられます。
主に必要になるのは「スロットルボディクリーナー」と「ウエス」程度で、合計で1,000円〜2,000円ほどが目安です。
ホームセンターやAmazonなどでも購入でき、工具もドライバー1本あれば対応できる車種もあります。ただし、エンジン制御やセンサーを傷つけてしまうリスクもあるため、DIYの際には事前にしっかりと手順や注意点を把握しておくことが重要です。
スロットルボディ清掃の効果
清掃をすることで、実際にどのような変化が得られるのでしょうか。
ここでは、スロットルボディ清掃によって期待できる主な効果について解説します。
アイドリングの安定
汚れによって不安定になるアイドリングが、清掃により次のように改善されます。
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エンジン回転数の安定
-
停車中の振動減少
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エンジン音の静音化
エンジンがかかってすぐのガタつきが気になる方には効果的です。
スロットルボディの内部にカーボンやススなどの汚れが蓄積すると、エンジンの吸気量が乱れ、アイドリング時の回転数が不安定になることがあります。
特にエンジン始動直後や停車中に振動が大きくなったり、回転数が上下する症状が見られた場合、スロットルボディの汚れが原因の可能性があります。
清掃を行うことで、吸気通路がスムーズになり、エンジン制御が正常に働くようになり、アイドリングが安定します。
体感的にも「エンジン音が静かになった」「ガタガタしなくなった」と感じるケースが多いです。
燃費の改善
清掃によって燃費が改善する理由は以下の通りです。
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吸気効率の回復
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空燃比の正常化
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不要な燃料噴射の抑制
実際に「1Lあたり1〜2km程度改善した」という報告もあります。
スロットルボディが汚れていると、空気の吸入量が制限されたりセンサーが正確な情報を読み取れず、燃料と空気の混合比がズレてしまうことがあります。
その結果、燃料を余分に噴射することになり、燃費が悪化するケースも。
清掃後はスロットルバルブの動きもスムーズになり、エンジンの燃焼効率が改善されるため、結果的に燃費が向上する可能性があります。
実際に「1Lあたり1〜2km程度燃費が改善した」といった声も見られます。
加速性能の向上
スロットルバルブの動作がスムーズになり、以下のような変化が見られます。
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アクセルレスポンスが向上
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合流時や坂道での加速がスムーズに
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「踏んでも進まない」感覚の改善
スロットルボディはアクセル操作に直接関係する部品であり、汚れがひどいとバルブの開閉が遅れ、アクセルを踏んでもレスポンスが鈍くなることがあります。
これが「加速がもたつく」「踏んでも進まない」といった感覚につながります。
清掃を行うことでバルブの動きが改善され、アクセル操作に対する反応が良くなります。
特に坂道発進や高速道路での合流時など、瞬発力を求められる場面で違いを感じやすくなります。
清掃方法の違いと料金への影響
スロットルボディの清掃には複数の方法があり、選ぶ方法によって料金や効果が異なります。
ここでは、簡易清掃と分解清掃の違いと、その費用について説明します。
簡易清掃
作業時間は短く、料金は約3,000円〜5,000円ほどと比較的安価です。
オートバックスやイエローハットなどのカー用品店では、この方法が主流となっています。
清掃範囲が限定されるため、軽度な汚れであれば十分に効果を感じられますが、内部のこびりついた汚れまでは落としきれないため、根本的な改善が必要な場合には物足りなさを感じることもあります。
分解清掃
分解清掃では、スロットルボディをエンジンから取り外し、バルブの裏側や内部の通路に付着した頑固な汚れまでしっかりと洗浄します。
時間と手間がかかるため、料金は約7,000円〜10,000円が相場となっており、整備工場やディーラーで依頼するのが一般的です。
完全にリフレッシュできる点が大きなメリットで、走行距離が多い車両や症状が強い場合は、この分解清掃の方が効果を実感しやすいです。
ただし、作業には専用の知識と技術が必要であるため、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
清掃の頻度とタイミング
スロットルボディの清掃は、定期的に行うことでエンジンの不調を予防できます。
では、どのくらいの頻度で清掃すべきなのでしょうか?
また、症状が出た際の判断ポイントも見ていきましょう。
推奨頻度
スロットルボディの清掃は、車両の走行距離や使用環境によって汚れの蓄積度が異なるため、一概に「このタイミング」とは言えませんが、一般的には走行距離30,000km〜50,000kmごと、または1年〜2年に1回程度の清掃が推奨されています。
特に市街地での短距離運転が多い車や、アイドリング時間が長い車は汚れやすくなる傾向があります。エンジンの吸気系統に汚れが蓄積すると、燃焼効率の悪化やアイドリング不調の原因となるため、定期的なチェックとメンテナンスが重要です。
症状が出た場合
スロットルボディの汚れが進行すると、さまざまな不調が現れます。
たとえば、アイドリングが不安定になる、信号待ちでエンストする、アクセルレスポンスが悪くなる、燃費が悪化するといった症状です。
これらの変化を感じた場合は、たとえ走行距離が少なくても早めに清掃を検討した方が良いでしょう。
また、故障コードが出ていなくても、スロットルバルブやアイドルエアコントロールバルブの清掃によって症状が改善するケースも多く報告されています。
定期的な清掃に加え、異常を感じた際の迅速な対応が、エンジンのコンディションを保つポイントです。
DIYでの清掃方法と注意点
スロットルボディの清掃は、適切な道具と手順を守ればDIYでも可能です。
ここでは、初心者にもわかりやすく必要な道具や手順、注意点を解説します。
必要な道具
スロットルボディを自分で清掃する場合、以下の道具を準備しましょう。
道具 | 用途 |
---|---|
スロットルボディクリーナー | 主に汚れを浮かせる薬剤 |
ウエス | 吹きつけ後の拭き取り用 |
ドライバー・工具類 | エアクリーナーの取り外しなどに使用 |
車種により工具が異なるため、事前確認が重要です。
まず欠かせないのがスロットルボディクリーナーで、これはカー用品店やネットショップで1,000円前後で購入できます。
汚れを拭き取るためのウエス(布)や、スロットル付近のパーツを取り外す際に使うドライバーやラチェットレンチも必要です。
車種によっては、ホースバンドを外すためにマイナスドライバーやペンチが必要なこともあります。事前にボンネットを開けて構造を確認し、必要な工具を揃えておくと安心です。
手順
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エアクリーナーケースを外す
-
スロットルバルブを露出させる
-
クリーナーを吹き付け、ウエスで拭き取り
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エンジンを始動して状態を確認
手順はシンプルですが、センサー類を傷つけないように慎重に行いましょう。
DIYでの清掃手順は比較的シンプルですが、慎重に進める必要があります。
まず、エアクリーナーケースを取り外し、スロットルボディの入り口を露出させます。
バルブが見えるようになったら、クリーナーを吹き付けて、ウエスで丁寧に汚れを拭き取ります。
バルブの可動部には強く触れすぎないように注意が必要です。
清掃後は、取り外したパーツを元通りに戻してエンジンを始動し、アイドリングが安定しているかを確認します。
初めて作業する場合は、YouTubeなどで同じ車種の解説動画を見ると理解しやすくなります。
注意点
DIY清掃にはいくつか注意すべき点があります。
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電子制御式スロットルは手でバルブを動かさない
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クリーナーをセンサーに直接吹きかけない
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作業後は異音やアイドリング異常がないか必ず確認
不安な場合は無理をせず、専門業者への依頼も検討してください。
特に重要なのが電子制御式スロットル(ドライブ・バイ・ワイヤ)を搭載した車の場合、バルブを手でこじ開けると故障の原因になることです。
手動で開閉せず、可動域の見える範囲で作業するようにしましょう。
また、センサー類にクリーナーを直接かけないこと、エンジンを始動させた後に異音やエンストがないか必ず確認することも大切です。
不安がある場合は無理をせず、プロに任せる判断も必要です。
まとめ
スロットルボディの清掃は、エンジン性能を維持し、燃費や加速性能を改善するために非常に重要なメンテナンスです。
料金は依頼先や清掃方法によって異なりますが、軽度な汚れであれば簡易清掃でも効果があり、重度の場合は分解清掃が推奨されます。
また、DIYでの清掃も費用を抑えられる手段として有効ですが、誤った手順で行うと逆に不具合の原因となることもあるため注意が必要です。
走行距離や運転状況に応じて、定期的な点検・清掃を行うことで、愛車の調子を長く保つことができるでしょう。
今回の内容が、スロットルボディ清掃を検討する際の参考になれば幸いです。