ラジエターという名前は聞いたことありませんか?
名前を聞いたことがあっても、どんな役割なのか分からないという方もいると思います。
この記事では、車のラジエターの役割や故障時の対処、仕組みや交換費用などを解説していきます。
ラジエターは大事な役割を担っているので、少しでも車を知りたい、車の部品が気になるという方の参考になればと思います。
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そもそも車のラジエーターとは
ラジエーターとは簡単に言うと、エンジン内の冷却水を冷やす役割をしている部品です。
エンジンの冷却系統は、ラジエター、ラジエターキャップ、ウォーターポンプ、サーモスタット、電動ファンなどで構成されています。
ラジエターは、その中の1つです。
ラジエターの構成部品は、アッパータンク、ロアータンク、ラジエターコアの3つからできています。
アッパータンク、ロアータンクは、冷却水を貯めておくところです。
ラジエターコアは、アルミ製で冷却水が通るチューブと冷却用のフィンが組み合わさってできています。
ラジエターキャップは、ラジエターアッパータンクの冷却水補充部分に取り付けられます。
ラジエターキャップを取り付けることで、加圧され冷却水の沸点が上昇します。
通常の水であれば100℃を超えると沸騰しますが、ラジエターキャップで加圧すると沸点が110~120℃ぐらいに上昇します。
そうすることで、冷却水がエンジンの熱で沸騰することを防止しています。
冷却系統は、エンジンがオーバーヒートを防ぐためのものと思われがちですが、オーバークールを防ぐ役割もあります。
車のラジエーターの仕組みとは
ラジエターの仕組みは、エンジン内を循環して温まった冷却水がウォーターポンプにより循環され、ラジエターコアを通過する時に冷却風により大気中に熱を放出することで冷まされます。
冷やされた冷却水はまたエンジン内を循環していきます。
この流れの繰り返しで、エンジンがオーバーヒートするのを防いでいます。
ラジエターコアの後ろには、電動ファンが付いており、冷却水温度やエアコンの作動など作動条件が整っている時に作動します。
電動ファンか作動すると、風が発生するため、その風にラジエターコアの熱が吸い寄せられ冷却水温度が下がります。
車のラジエーターファンが回らない原因とは
ラジエターファン(電動ファン)が回らない原因は、冷却水温度が低い、ラジエターファンの故障などが考えられます。
ラジエターファン(電動ファン)は、作動すると風が発生しエンジンや冷却水などを冷やす役割りがあります。
そのため、水温が低い時は、エンジンを温めるためにラジエターファン(電動ファン)は作動しません。
水温が温まると作動するようになります。
ただし、エアコンのコンプレッサーがONになっている場合は、電動ファンが作動します。
次は、ラジエターファンが故障している時です。
ラジエターファン(電動ファン)の構成部品は、ファン、ファンシュラウド、モーター、ヒューズなどです。
ファンシュラウドとは、ファンが取り付けられている枠のようなものです。
走行中の水温は大丈夫だけど、停車中は水温がHIの方にいくという時は電動ファンが回っていない可能性が高いです。
通常、走行中でも停車中でも関係なく作動条件になると電動ファンは回ります。
いつまでもファンが回らないとなるとモーターが故障している可能性があります。
ファンが回らないと、冷却機能が低下しそのままエンジンを始動し続けるとオーバーヒートしてしまいます。
全くファンが回らない時は、ヒューズを点検しOKならモーターの電源を見てください。
エンジンが温まった状態で電圧がモーターまできていたらモーターの故障です。
早めにディーラーや整備工場で診てもらいましょう。
ラジエーターキャップに関してはこちらの記事で詳しくまとめています。
ぜひチェックしてみて下さいね。
車のラジエーターの液漏れと対処法は
ラジエターの冷却水漏れは、よくある故障です。
特に、アッパータンクとコアの接合部やアッパータンクにヒビが入りなどが原因としてあります。
アッパータンクは、エンジンで温められた高温の冷却水が通るので、不具合が発生しやすいのです。
冷却水漏れが発生すると、次第に冷却水量が減少し冷却系統にエアが混入、最後にはオーバーヒートしてしまいます。
冷却水漏れが確認されたら、早急にディーラーや整備工場で診てもらいましょう。
自分でできる対処法としては冷却水の漏れ止め剤を入れることです。
市販されているものを購入し、ラジエターキャップを開けて注入します。
入れる量とかは、商品によって異なるので説明文をよく読んで使用してください。
車のラジエーターの目詰まりの清掃はいくら?
ラジエターの目詰まりの清掃は、依頼する場所によって変わると思いますが、おおよそ1万円~3万円ぐらいでしょう。
ラジエターの目詰まりの清掃を行えば、内部が綺麗になるので冷却効率も良くなり冷却不足などが起きていると改善されるでしょう。
ただし、年数がかなり経過した車で、ラジエターの内部がかなり錆まみれになっており、冷却水にも錆が浮いて茶色くなっている車で、ラジエターの清掃を行うと清掃後に冷却水漏れなどが発生する可能性があるので気をつけましょう。
そこまで錆が出てしまっていれば、冷却系統フル交換をした方が良いでしょう。
車のラジエーターの交換費用はいくら?
ラジエターの交換費用は、車によって異なります。
- 軽自動車の場合2万5000円~5万円ぐらい
- 普通車の場合4万円~8万円ぐらい
ラジエターも純正品より社外品の方が安く済むので、社外品での交換をオススメします。
社外品だから悪いとかはなく、純正品でも初期不良があったりしますし、性能はほとんど変わりません。
中古品が1番安いですが、状態も分かりませんし、前オーナーの車のメンテナンス状態も分からないのでオススメしません。
また一般的に車は10年落ち、もしくは10万キロ以上の走行距離で車の買い替えの目安となります。
こちらを過ぎると車の価値はほぼ0になってしまうケースが多いです。
故障車の買取の相場もありますので、併せて調べてみる時期と言えるでしょう。
車を高く売る交渉術に関してはこちらの記事が参考になりますのでご覧ください。
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ラジエターの必要性
ラジエターは、冷却水の温度を冷ますために必要な部品です。
ラジエターがなければ、エンジンがオーバーヒートしてしまいます。
ラジエターは、水漏れを起こす可能性が高いので、水漏れが起きた時は早急にディーラーや整備工場で交換してもらうようにしましょう。