フォルクスワーゲンのT‑Roc（ティーロック）は、スタイリッシュなデザインとコンパクトSUVならではの取り回しの良さで注目を集めるモデルです。
しかし実際に購入したユーザーの中には、「思っていたよりも内装がチープ」「騒音が気になる」など、欠点や不満から後悔している人もいるのが現実。
また、一部では「不人気車では？」という声も上がっています。
この記事では、T‑Rocに関する後悔ポイント・欠点・不人気の理由をリアルな口コミやデータから解説。さらに、後悔しないための選び方やチェックすべきポイントもまとめました。
購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
T‑Rocの欠点まとめ｜購入前に後悔しやすいポイントをチェック
T‑Rocはフォルクスワーゲンらしい走行性能やデザイン性が高く評価されている一方で、購入後に「失敗したかも」と感じる人も少なくありません。
この章では、実際にユーザーが感じたT‑Rocの代表的な欠点を紹介します。
内装の質感が価格に見合わない？
T‑Rocは日本市場向けのグレードによって内装の仕様が異なります。特にベースグレードではプラスチック素材が多用され、価格の割にチープな印象を受けるという声が目立ちます。
400万円近い車両価格を考慮すると、「国産SUVの方が内装がしっかりしている」と感じる人も。
ディーゼルモデルは騒音が気になる
TDI（ディーゼル）モデルに搭載されているエンジンは燃費性能に優れていますが、アイドリング時や加速時のエンジン音が大きいと感じるユーザーもいます。
とくに静粛性を重視する人にとっては、ガソリンモデルとの乗り比べが重要です。
1825mmの全幅が都市部では扱いにくい
T‑Rocは全長が短めで扱いやすい印象がありますが、全幅が1825mmと意外とワイドです。
立体駐車場や細い住宅街では「取り回しに気を遣う」という声もあり、都市部での日常使いには注意が必要です。
収納や後席の広さにやや不満の声も
ラゲッジスペースや後部座席の足元スペースについては、「思ったよりも狭い」「ファミリーカーとしては物足りない」という評価もあります。小さめのSUVとして割り切れば問題ありませんが、積載性や乗員の快適性を重視する人には向かない可能性があります。
後悔しないためには、購入前にこれらのポイントをしっかり把握しておくことが大切です。
T‑Rocは本当に不人気？販売台数と評価から見る実態
「T‑Rocは不人気だからやめた方がいい」という意見を見かけることがあります。しかし、それは本当に事実なのでしょうか？
ここでは、T‑Rocの売れ行きや評価の実態をデータとユーザーの声からみていきます。
「不人気」と言われるのはなぜ？誤解されがちな理由
T‑Rocが「不人気」と言われる背景には、以下のような要因があると考えられます。
- 国産SUVに比べると知名度がやや低い
- 価格が高めで、コスパを重視する層には不向き
- 内装の質感や静粛性などで厳しい評価が一部に存在
実際には、「不人気」というよりも、万人受けするモデルではないというだけで、一定のニーズと評価を得ているのが実情です。
実は輸入SUVで販売台数No.1を獲得した実績も
2023年上半期のデータでは、T‑Rocは輸入SUVの中で販売台数1位を記録しており、「不人気」とは正反対の結果を出しています。
特にフォルクスワーゲンファンや走行性能を重視する層からの支持は厚く、デザイン性や運転の楽しさで高評価を得ています。
海外評価では「価格に対して装備が物足りない」という声も
海外の掲示板（redditなど）では、T‑Rocについて以下のような声が見られます。
“It’s a fun little SUV, but for the price, I’d expect more standard features.”
（楽しいSUVだけど、この価格ならもっと標準装備が欲しいかな。）
このように、走りの良さやスタイルは評価されつつも、価格と装備のバランスに不満を感じるユーザーも一定数います。ただし、それはどの輸入車にも共通する課題とも言えるでしょう。
認識のズレによって“損している”印象があるため、正しい理解が後悔を防ぐカギとなります。
T‑Rocを選んで後悔しないためのチェックポイント
T‑Rocには魅力的なポイントが多数ある一方で、価格や内装、装備のバランスに対して不満を抱く声もあるため、購入前に「納得できるかどうか」をしっかり見極めることが大切です。
この章では、後悔しない選択をするために確認すべきポイントを具体的に解説します。
内装の素材と装備はグレードによって大きく異なる
T‑Rocはグレードによって内装の素材感や快適装備に差があり、特にベースモデルでは簡素な印象を受けることも。
上位グレードでは質感や装備が充実しているため、「チープだ」と感じたくない人は必ず実車での確認を。
【チェックポイント】
- シートの素材（ファブリック or レザー）
- ナビ／メーターまわりのディスプレイ仕様
- 内装のパネル素材・カラートーン
静粛性・走行フィールは必ず試乗で体感を
ディーゼルモデルではエンジン音が気になるケースもあり、静粛性にこだわるなら試乗は必須です。また、T‑Roc特有のやや硬めの足回りやキビキビした走行感が好みに合うかどうかも大事なポイントです。
【試乗時に見るべき点】
- アイドリング時・加速時の車内の静かさ
- 段差を越えた時の乗り心地
- ハンドリングやブレーキのフィーリング
維持費・保険料・リセールバリューも要チェック
輸入車は国産車に比べて維持費や部品代が高くつく傾向があります。
また、T‑Rocは1年で20万円以上価値が落ちるケースもあり、将来的に乗り換えを考えている人はリセールバリューも考慮しましょう。
【確認ポイント】
- 任意保険料の見積もり（輸入車扱いになるため割高な場合あり）
- 車検・メンテナンス費用のシミュレーション
- 査定サイトなどでの中古相場のチェック
T‑Rocを選ぶ際は、「見た目のカッコよさ」だけで判断せず、実用面・金銭面の納得感があるかどうかを丁寧に確認することが、後悔しない選び方につながります。
まとめ
T‑Rocは、そのスポーティな走行性能と洗練されたデザインによって、多くのユーザーから支持されている一方で、内装の質感や装備内容、価格に対する満足度には賛否が分かれる車でもあります。
特に「思ったより内装が安っぽい」「静粛性に欠ける」といった点で後悔する声も少なくありません。
また、「不人気」とされる場面もありますが、実際には輸入SUVの中でも高い販売実績を持ち、明確なターゲット層に選ばれている車種です。
万人向けではないからこそ、自分の重視するポイントと照らし合わせた選択が重要になります。
T‑Rocを選ぶ際は、事前に欠点や注意点を理解し、それでも自分の価値観に合うかどうかを見極めることが、後悔のない購入につながります。
見た目やブランドだけで判断せず、試乗や比較検討を重ねることが、納得のいくカーライフの第一歩となるでしょう。
