2018年12月28日発売のりぼん2月号に掲載
さよならミニスカートの最新話【第5話】を読んだのであらすじとネタバレ、それと感想をいち早くお伝えします。
さよならミニスカート前回のあらすじ
前回では、花恋を刺した犯人が光でないことが証明されました。
犯人から身を守るために毎日送り迎えをすると光に言われた仁那。
そんな仁那と光の仲を良く思わない長栖未玖は、仁那に嫌悪感を抱いていました。
そしてその裏では、犯人と思われる男が未玖のことを狙っているようで…
さよならミニスカート【2月号5話】のネタバレ
朝学校に行こうとマンションから出た仁那の前に光が待っていました。
「おはよう、神山さん」
犯人がまだこの町にいて仁那のことを狙う限りは身が危険なため、
光は仁那のことを送り迎えすることになったのです。
先日光から借りていた、光のYシャツを仁那は光に返しました。
『神山さんが、小さいから…』
Yシャツを借りたときに光にそう言われて
体を抱き寄せられたことを思い出し、仁那は恥ずかしい気持ちでいっぱいになります。
昨晩、光にYシャツを返すためにアイロンがけをしていた仁那に
「神山さんは、小さくて可愛いね…。俺が守るよ。」
サラは先日の光の真似をして仁那をからかっていました。
そんなサラに、仁那はアイロンのスチームを向けます。
「そんなキモイことは言ってなかったでしょ。」
「だってぇ~♡マジで送り迎えしてくれるとかイケメンすぎ!
アンタが好きになるのも分かるわ~っ」
「だから、好きとかじゃないって何回言えば…」
サラは、ずっと光のことを犯人扱いしていましたが、
先日の光の宣言を聞いて光のことを信頼したようでした。
「アンタがアイドルだった限り、どの学校でも嫌がらせは避けられないと思っていたから。
だから、仁那のことを守ってくれる、光くんに会えて本当によかった…。」
サラの言葉を真に受けず、仁那は自分だけが特別なわけではないんだと否定します。
――妹のことがあったから。
――あの人はきっと誰にでも優しいんだ。
「でも、光くんは特別だよ。」
そう強くサラは言い切りました。
「……え?」
回想に浸っていた仁那は、光の声で現実に戻りました。
電車の座席に2人で腰掛け学校に向かっている最中でした。
「そういえば、ありがとうサイン。妹、めっちゃ喜んでた。
レンレンは元気だった?ってずーっと聞いてきてさ。
人の心配してる場合じゃないだろって。」
光は笑顔で仁那に感謝の言葉を伝えました。
「やっぱり、神山さんは、六花のヒーローなんだ。
俺のいる学校に、来てくれて良かった。」
光にそう言われて、顔を赤らめる仁那。
「私も…、今の学校に来れて、よかっ…」
光へ言葉を返そうとしましたが、仁那の顔にふわっとした感触がありました。
それは光の髪の毛で、仁那は横を見ると光は仁那の肩にもたれ掛かって寝ていたのでした。
次が降りる駅なのに…と仁那は困惑しました。
『光くんは特別だよ。
ピュアクラはさ、売れるために男向けのグラビアの仕事もやってきたじゃん。
男に体見せて稼いでるくせに気取るなって男に今でも言われるんだよね。
でも、光くんみたいな男の人もいるんだね。
あんな…、空気がふわふわしている人。』
サラが光のことをふわふわしていると言っていたことを仁那は思い出しました。
――この人は、誰も傷つけない。私のことも…。
光と一緒にいて安心感があったのか、仁那もつられてまぶたをゆっくり落としました。
お互いの頭にもたれ合いながらすやすやと眠る二人を、
他の乗客は微笑ましく見ていました。
「きょうだいみたいで、可愛い。」
教室では、未玖が光が来るのを待っていました。
『…何言ってんの。
神山さんも女の子だよ、…普通の。』
先日光から言われた言葉を未玖は頭の中で反芻していました。
「光、お前、何今ごろ来てんだよ。」
メガネを掛けた光の友達の正暉が、1限目の授業に間に合わなかった光に声を掛けました。
光がいることに気付いた未玖は、普段通りのテンションで光に飛びつきました。
「ん、おはよー、長栖さん。」
眠気が残ってぽーっとした表情の光でしたが、
先日未玖を拒絶したことを感じさせない普段通りの様子に未玖はほっとしました。
正暉は光の後ろで俯く仁那に気付き、挨拶をしました。
「あっ!お前、神山さんが起こしてくれると思って油断して電車で寝ていたんだろ!」
正暉の言葉に未玖は鋭く反応します。
「えっ、光、神山さんと登校してんの!?」
一緒に登校してきたことに驚く、未玖の女友達が問いかけます。
「あ…えっと、ちょっと事情が…」
うまい言い訳が思いつかず、光はしどろもどろで答えてしまい、
二人の関係性に周囲の生徒はますます興味を持ってしまいます。
ある男子生徒が仁那を馬鹿にしてきたので、仁那は反論しました。
「この人とはなんでもねえよ。たまたま一緒になっただけだよっ」
言ってしまった後に、仁那は光のことを思い、少し胸が痛みました。
「あのさ、光、お願いがあるの。未玖のことで…。」
未玖の女友達から光は相談を持ち掛けられます。
未玖の家のポストに、未玖が写っている写真が何枚も入っていたというのです。
未玖本人は、大したことじゃないよ、こういうことよくあることだよと言いますが、
女友達は黙っていられなかったので光にお願いをしました。
「これ、ストーカーだよね!?
今日から未玖のこと送り迎えしてくれない!?」
未玖のことは友達なので光も心配ではありましたが、
仁那と約束した手前このお願いを受け入れることは出来ません。
答えるのに困っている光を見かねた正暉は、
一緒にトイレに行くように見せかけて教室から光を連れ出しました。
正暉の思惑がわからずに戸惑いながらついていく光に、正暉はある疑惑を問いかけました。
「なぁ。長栖未玖、神山さんの正体に気付いてね?」
正暉の発言に驚く光は理由を聞きました。
「勘の域だけど、さっきの写真、違和感がなかったか?
神山さんの時と手口が似ているというか…。
あいつなんじゃねーの?今まで神山さんに嫌がらせしてたの。
ストーカーも自作自演じゃね、お前に送り迎えさせるための。」
今まで女子の影を感じさせなかった光と、仁那が一緒によくいるようになったことを
光に好意を持っている未玖は面白く思わないだろうと正暉は指摘してきました。
「もしストーカーが本当だったら?」
光は正暉に尋ねました。
「妹の時も最初は誰も信じてなかったんだよ。
何かあってからじゃ遅いんだよ…!」
妹のことを思い、苦々しく光は言いました。
未玖のことを無碍に出来ない光は、仁那を送ってから未玖を送ると言い出します。
「やめてよ。」
そこへ仁那が現れ、光に告げました。
「そんなことしなくていい。私がタクシーで帰るから。」
高校生なのにタクシーで登下校なんて…と男子二人は唖然としました。
「私、弱ぶって男に守ってもらうような女じゃなかったんだ。ヒーローだしね。」
仁那はにっと微笑んで、後を去りました。
それから光は未玖を送り迎えすることになりました。
ある日、体育の授業が終わり、教室へ女子生徒が戻ってきたところに、
壁に掲示されているポスターに群がる男子生徒が目につきました。
そこには雨宮花恋時代の仁那の下着姿のグラビアポスターが貼られていました。
それを見てしまった仁那の顔は青ざめました。
仁那を気遣って声を掛けようとする光を遮るように、すかさず未玖が声を発しました。
「あーっ、レンレンだ、可愛い~っ」
未玖の言葉に男子生徒は同調しました。
ピュアクラが新メンバーを募集する噂があることが話題に上がり、
未玖に応募してみたら?とある男子生徒が聞きましたが、
「私、さすがに下着姿にはなれないもん!」
と未玖は答えました。
そして未玖は笑顔で振り返り、顔を俯かせる仁那に問いかけます。
「神山さん、前に言っていたよね。
スカートはあんたらみたいな男のために履いてない、だっけ?
好きな男の人以外に自分の体を見せるなんて、汚いって思っちゃうよね、
普通の女の子なら…。」
未玖からの言葉になにも答えられずに黙っていましたが、
未玖の友達からの一言で仁那は衝撃を受けました。
「こんなことしてるからファンに刺されるんだよ。」
ショックと、吐き気で、仁那は立眩みを覚えました。
仁那の元へ駆け寄ろうとする光の腕を未玖が捕まえ、
その間に仁那は口元を押さえて屋上へと走っていきました。
屋上にうずくまっていましたが、目から溢れる涙を拭い、
仁那は気持ちを落ち着かせようとしていました。
携帯電話に着信があり、出ると光の声が聞こえてきました。
「ごめん、神山さん。
何言っても神山さんのことを言っちゃいそうで…
助けられなくてごめん…本当にごめん。」
真摯に謝る光に、いいよ、さっきのは本当のことだから、と仁那は返事をしました。
「神山さんは、ああいうのやりたくなかった?」
「今やれって言われたら、絶対にやらない。
だけど、あの時の自分なりに一生懸命やった仕事だから悔しい…。」
屋上のフェンスを握る手が強くなり、仁那は悔しい思いでいっぱいになりました。
「汚くなんかないよ。
だって女の子の体は汚くなんかない。きれいなものでしょ?」
恥ずかしくなるような言葉を平気で言う光に戸惑いを隠せない仁那でしたが、
屋上から見下ろした先にいた廊下の窓からこちらを見る光の優しい表情を見て、
仁那の頬は赤く染まりました。
「いいな、妹さん。私も堀内くんみたいなお兄ちゃんが欲しかったな…。」
そう光に呟いてから仁那は電話を切りました。
「…なに言ってんの?
六花はずっと神山さんに助けられてたんだよ…。
俺なんか何も出来なくて…俺なんか…。」
妹の心を直接救ってやれなかったことを責める光は、
仁那の言葉を受け入れられず、ただうな垂れていました。
放課後、未玖を送る約束を守るために光は未玖と一緒に歩いていました。
未玖はデート感覚でうきうきしながら行列のできる店へと光の手を引いていました。
そんな未玖の手を光はすっと放しました。
「ごめん。俺の妹不登校なんだ。担任にセクハラされて。
俺はそいつが殺したいほど憎い。
でも不登校になった原因はそいつだけじゃない。」
担任からのセクハラの噂を聞いた他の女子生徒はその噂を信じなかった上、
その噂は六花が作った嘘だと言い、六花が普段から天然ぶっていたと責め、
本当だとしても自業自得だ、六花は汚い、と陰口を叩いていたのです。
それを陰から聞いてしまった光の妹はショックを受け、不登校に繋がったと言います。
妹を汚いと言った女子生徒たちの言葉と、さっき未玖が汚いと言ったことが重なり、
光は未玖といるのが耐え切れなくなりました。
「俺、今、長栖さんと一緒にいたくない。ごめん。」
そう言って光は未玖を残し、一人先に帰ってしまいました。
光から放たれた言葉が信じられずぼーっとしていた未玖でしたが、
慌てて光を追いかけようとしました。
そこへ未玖の後ろからフードをかぶった黒い影が現れ、未玖の口元を手で覆い、
未玖の体を後ろへ引き込みました。
未玖を置いて光は道路を歩いていましたが、
ストーカー被害に遭っているかもしれない未玖を置いてきたことに罪悪感を覚え、
未玖と別れた場所まで戻りました。
そこには、未玖が履いていたであろうローファーが片足だけ残されていました。
仁那の部屋で夕食を作りながら待っていたサラの元へ、
仁那は勢いよく走って抱きつきました。
「何?何かあった!?」
戸惑うサラに、仁那は顔を赤らめながらぼそっと呟きました。
「…私、あの人のこと…とくべつだ…
すごくとくべつだ。」
消えた未玖の姿を探しに、光は町中を走り回っていました。
「うそだろ…長栖さん…、長栖さん。」
さよならミニスカート【2月号5話】の感想
前回のストーリーから仁那と光の間にはより強い信頼関係が築けたと思います。
今回のお話で、仁那は自分の送り迎えは大丈夫、ヒーローだからねと言ったシーンが、
言葉がなくても二人を繋いでいる描写になっていたのでとても印象的でした。
また、仁那の写真を光のバッグに入れたのは恐らく未玖でしょうが、
復讐と言わんばかりに、以前仁那が言った言葉を利用して
仁那の心を抉るようなことを言うシーンには恐怖を感じました。
可愛い子ほどやることがえげつないですね。
さよならミニスカート次回予告
次回のさよならミニスカート【第6話】掲載のりぼん3月特大号の発売日は2月1日(金)です!
まとめ
さよならミニスカート【第5話】のネタバレあらすじと感想をお届けしました。
やっぱり漫画は実際に絵と一緒に読むと迫力や面白さが違います。
無料で漫画を読めるサービスをまとめてみたので参考に一度ご覧になってみてください。
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