今回は、『妄想少女』のネタバレと感想をお届けします。
目次
「妄想少女」のネタバレ
セクハラ男=王子様?
女子高に通う神宮寺花音には明確な『理想』があった。
「失礼します。久世原先生、日誌を持ってきました」
適当な話をしながら花音の尻をまさぐり、それでいて周囲の警戒から刺客をキープする狡猾さ。知性の欠片もない、獣のような姿――それが花音の理想の人、久世原だった。
――…
その頃、校門の前には一人の男性の姿が。
「あのぉ、白銀高校の方ですよね?」
「俺、如月風牙っていうの。よろしくね。――あ!花音!」
声をかけるも風牙は花音に無視されてしまう。
「あなたいつまでストーキング続ける気ですか?」
「いやいやいや!ストーキングって…!」
これまで数々の変質者についていった花音を心配して、お守役を買って出ているという風牙。
「今はわざわざそんな知らない人よりも、近くに素敵な人を見つけましたから……」
――…
久世原のセクハラはエスカレートしていく。
どこまでも歪んだ久世原を受け入れようとする花音は、いつか彼が王子様になるのだと夢を見る。
そんな二人の姿をカメラに収める謎の姿が……。
ある日花音の下駄箱に久世原からの呼び出しの手紙が。
「神宮寺……すばながっだぁあぁぁァッッ!!!」
突然土下座をする久世原。その朝彼の下駄箱には花音との写真と、謎の手紙が入っていた。
最初触れてしまったのは偶然だった。逃げる様子もない花音に行動がエスカレートしたといい、全部なかったことにして穏便にすませようという久世原。
「先生……違いますよ。あなたは獣なのですよ」
本当は軽い気持ちでやったのではない、悪いなど微塵も思っていない。いつもの笑顔で久世原を獣と言い切る花音。
「わかっています。私はちゃんとわかっていますよ……先生……もっとご自身の心を素直に見つめなおしてみてください……ね」
そして久世原は学校を辞めた。
教室の外では謎の人物が――。
「…ふぅ。ま、これで一安心…かな」
ウィッグを外したその人物はなんと女装した風牙だった。
盗撮男=王子様?
静寂の市民図書館。そこは花音のお気に入りの場所だった。
そこで中学時代の知り合い、君園に声をかけられる。
門限を理由に誘いを断るが、図書館を出たところで君園に関するある噂を耳にする。
『アイツ鏡でパンツ覗き見して問題になったんだよ』
君園が覗き見をするような卑劣な人間ならば、花音の理想通りの王子様ということだ。
早速スカートの丈を短くし、接触を図る花音。
ある日自宅に招かれ、勉強会をすることになる。
無事に勉強会はお開きになったかに見えたが、君園はペン型の隠しカメラで花音を盗撮していたのだ――。
日を重ねるごとにエスカレートする盗撮行為。以前問題になった時の苦い思い出を振り返りながらも、もう失敗はしないと君島は慎重に事を進めるのだった。
ある日、撮影した映像を確認すると、カメラに向かって微笑む花音の姿が映っていた。
『ダメですよ…こんな所から撮ったりしては』
「な…っ、なナン…ッ、な……ッ」
君園の大学での過ごし方を調べ、盗撮を知ったという花音。
『念入りに計画し、準備し、実行する。あなたは昔から相も変わらず『視る』という欲望を抑えきれない…筋金入りの獣です』
そんな姿の君園も受け入れるという花音の告白も、翌日現れたのは君園ではなく風牙だった。
「私は彼のすべてを受け入れたのに……また失恋してしまいました……」
痴漢男=王子様?
ある日、花音は痴漢に遭う。
犯人として捕まったのは、間地というサラリーマンだった。
「彼を罪に問う気はありません。それより…この方と二人きりでお話させていただきたいのです」
警察に突き出すべきという意見も黙殺し、男性の手を握る花音。
偽善の仮面を被るより、醜さを曝け出せる人間の方が真実に近い人間なのだという。
翌朝、花音の期待を裏切るように何事もなく駅についてしまう。がっかりする花音の肩を叩く人物が――。
「良かった…!見つかって」
お詫びもかねて、夕方改札口で待ち合わせをしようという間地。
「じゃあ……待ってますね!間地さん」
会社では部下のミスを被り、上司から理不尽に怒られる。「いい人」でいる冴えない毎日が苦痛で痴漢という罪を犯したことに罪悪感を抱く間地。
待ち合わせに花束を持って現れた間地は、真正面から花音に告白をする。
「これ…ふざけてるわけじゃなくて、僕の気持ちなんだ」
「ちょっと……待ってください」
間地のことを誤解していたのかと戸惑う花音。それを痴漢のことと受け取った間地は嘘をつく。
「やっと誤解だって信じてくれたのか……!あのサラリーマンの勘違いにはまいったよ……!」
「勘…違い……」
痴漢をされた時の手が間地ではないということに落胆し、花音は間地の告白を断る。
いつもの電車、間地は花音の姿に手を伸ばす。痴漢の罪隠し、「いい人」を偽ったから花音がが降り向かないのならば、またやり直せばいい――。
しかし、その手が花音に触れることはなかった。
(ああ…そうだ。僕は君の温かい手や、優しい言葉や、穢れない美しさがたとえ幻でも、本当に――)
「好きだったよ」
不倫男=王子様?
制服も夏仕様に変わったある日、風牙と見知らぬ女性が車から花音に声をかける。
そして去り際に名刺と共に一言。
「あっ、あとあなたの学校の保険医によろしく言っといて!あれウチの旦那だから!」
そんな花音が足を向けたのは保健室だった――。
「こんにちは、神宮寺さん。今日も体調が優れないのかい?」
人の好さそうな笑みを浮かべた保険医――夏芽は花音に薬を飲ませ、部屋の鍵を閉める。
夏芽は10年前の「少女」の柔肌が忘れられずにいた。かつて恋に落ちた少女と結婚までしたが、彼女は大人になり、社会的成功を収め、歳を取った。
「ああ…っ、白くて柔らかいなぁ……たまらないよ。神宮寺花音……いや、私の眠り姫」
意識のない花音を舐めまわし玩ぶ。靴下を脱がし素足に口づけを贈る。
「一緒に夢を見続けよう…?……ね?」
「――はい」
眠っていると思っていた花音がはっきりと返事を返し、驚いた夏芽は飛び退く。
花音は先ほど飲んだと見せかけた薬を掌に乗せ、夏芽に見せつける。
「全部知っていますよ。あなたは誰の目も届かない部屋で、私の意識も奪い、玩んだうえ、建前では優しい先生でいようとする狡賢い人……いえ、獣です」
そして女性――夏芽の妻から受け取った名刺を見せる。
「……そして、もう別の方の王子様でもある……」
「…ッ!?ちち違う!!そんな奴は知らない」
「でも、家庭もあって生徒にも慕われる立派な先生が、私にだけ見せてくれた本当の姿を、私は全て受け入れます。……だから私だけの王子様になってくれますよね?」
――…
夏芽は学校を休むようになり、花音の王子様探しは続くのだった。
売春男=王子様?
「JKお散歩って知ってる?」
校内で噂になっている秘密のアルバイト。
――その前日、花音は見知らぬ男性とデートをしていた。
「いやあ、君みたいにかわいい子とデートできるなんて、おじさんテンション上がっちゃうなぁ!」
花音がトイレに行くため席を離れると、使っていた食器に手を伸ばし――。
「目の前でやってくださっていいのに」
いつの間にか戻ってきた花音に怯え、男性は口止め料を置いて走り去ってしまう。
「へー、花音そういうバイト始めたんだー」
店を出るとそこに風牙の姿が。獣探しの為に危ない男たちに近づく花音に警告する。
「そんなノラ犬ばっかりかまってたら、そのうちかみ殺されちゃうよ?」
「…今まで、王子様を待っているだけだったけれど…それではだめだと気が付きました」
呆れた風牙は踵を返してしまう。
――…
花音の王子様探しは続く。
必死に足の匂いを嗅いでくる男性、コスプレ撮影を楽しむ男性、どの男性も恋人までには発展しない。
いつもの場所でお散歩相手を待っていると、一人の男が声をかけてくる。
カラオケに誘われ、なんの警戒もなくついていく花音だが――。
「そういうつもりで来たんでしょう?こんな純粋そうな子がヤリたい盛りの雌なんて……そそるなぁ……!!」
男の言っていることが理解できないうちに、花音の衣服は乱されていく。
「――だから言ったろ?やっぱり俺がいてやらないとダメな子だな、花音は」
開くはずのない部屋のドアの前に立っていたのは風牙だった。
花音の手を引き、部屋から強引に連れ出す。道中知らないやつについていくなと説教が止まらない。
「あの…もしかしてずっと…私のことを……つけ回していたのですか?」
「って言い方!見守ってるでしょ、そこは!」
風牙の苦労は尽きないのだった。
ご主人様=王子様?
夏休み、社会勉強の為にアルバイトを始めた花音。
セクハラ店長にも負けず一生懸命働くが、閉店後の店内ではミスを犯した花音へのお仕置きが行われていたのだ。
「神宮寺さん…君は本当に物覚えもいいし、頑張ってると思うよ。でも今日もミスがあったな。お仕置きの時間だ」
手を縛られ、目隠しを施された花音は身動きを取ることができず、ただなされるがままだ。
「今日…お店のコップが割れてしまったのは…私の…せいです。申し訳…ありませんでした…」
「はい、よく言えました。…でも、まだ駄目だな」
――…
「ねーねーちょっとだけ上がってかない?もっとゆっくり話そうよー」
「んー…」
風牙は花音のバイト先の女性に誘われるも、胸騒ぎを感じる。
セクハラ店長が危険なのかと思っていたが――。
「閉店作業なんかバイト二人が残ってやるから。今日は神宮寺さんと――…国草さんだよ」
――…
花音に仕置きを施していたのは店長ではなく、バイトの国草だった。
日頃虐げられる鬱憤を、花音を服従させることで晴らしていたのだ。
そんな姿に花音は心を奪われていた。いつか愛で満たされた国草が王子様になるまで……。
ある日、バイトの閉店作業を変わってもらえないかと頼まれる花音。
その日は国草が閉店作業で一緒になることを確認し快諾するが、その夜現れたのは店長だった。
「…神宮寺さん、今日は俺が最後まで残ることにしたよ」
「……店長?今日は国草さんのはずでは…」
「あーあいつならさっき……クビにしたよ」
国草の代わりに花音を服従させようとするが、花音の感情は冷めきっていた。
「彼は誰にも明かせない偽りない姿を見せてくれた…。どうしようもなく愚かで、素敵な獣だった。でも、あなたはそうじゃない。私から見れば、あなたの方が詰まらない男性です」
その言葉に逆上した店長から、花音はクビを言い渡されてしまうのだった。
ロミオ=王子様
もしかしたら王子様なんて存在しないのかもしれない。
そんな花音に性癖を分かち合うメル友、ロミオができた。
『カノンちゃんから去っていった人達は所詮、「王子様」の器じゃなかっただけだと思う。そんなことで落ち込む必要はないよ。』
ロミオは掲示板で唯一親身に答えてくれた男性で、彼の中にも確かに獣の気配を感じた。
夢の中のロミオは、花音の元へ帰ってきて優しくキスをする。
『不思議です。お顔も知らない方とこんなお話ができるなんて』
『見えないからできるんだよ。本来自分を曝け出すというのは、恐怖に値することだから』
理解し合える人と出会うことが少ないか、そういう人を「運命の人」と呼ぶのではというロミオ。その言葉は自然と花音の中に沁み込んでいく。
ひょんなことからロミオは近くに住んでいるらしいと判明する。
『あのさぁ、今日会いに行っていいかな?』
誰も来ない秘密の場所で待ち合わせることになった二人。
「あなたが…ロミオさん…?」
「そうだよ。――騙してごめんね、花音」
そこに現れたのは花音も良く知る風牙だった。
「全部……うそ……」
「でもね、『ロミオ』として言ったことは全部本当の俺だから。わかってくれた?俺だけが花音を理解できて、花音だけは俺を受け入れられる。俺がどんなに狡くて卑怯で強欲でも…ね?」
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「妄想少女」の感想
風牙の暗躍が凄かったですが、最後のロミオの話でそれまでの彼の苦労が報われたようで私も嬉しかったです。
好きな女の子があんなに危ないことをしていたら、そりゃ心配するよね(笑)
教師に痴漢に、バイト先……とんだ変態ホイホイだなと思いました……。
一見理解されないような花音の性癖ですが、読んでるうちにだんだん理解できてしまった自分がいました。
自分の欲望のままに行動することは、裏を返せばそれが本当の自分ということになるんですね。
タイトルは『妄想少女』ですが、花音は誰よりも現実が見えていたのでは?と思ったりしました。
波乱万丈の王子様探し――必見です!
まとめ
今回は、漫画『妄想少女』のネタバレと感想をお伝えしました。
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