タントに初めて乗る方や、久しぶりに運転するという方の中には、「給油口ってどうやって開けるの?」と戸惑う場面が意外と多くあります。
特に年式やグレードによって開け方が異なることもあり、慌ててガソリンスタンドで困った経験をしたという声も少なくありません。
本記事では、タントの給油口の開け方を年式別に分かりやすく解説するとともに、「開かないときの原因と対処法」や「よくあるトラブル」「Q&A」なども網羅しています。
旧型から新型、さらにはタントカスタムまで対応し、誰でもスムーズに給油できるようサポートする内容です。
「うっかり開け方を忘れてしまった」「なぜか給油口が開かない」といった悩みに応える、実用的な記事をお届けします。
タントの給油口はどこ?開け方を年式別に詳しく解説
タントはモデルチェンジのたびに給油口の開け方が変化しています。
年式によって操作方法が異なるため、知らずに戸惑う方も少なくありません。
以下では、新型・旧型・カスタム車を含めて、給油口の位置と開け方を年式別に詳しく解説します。
新型タント(2019年以降)はプッシュ式:手で押すだけ
2019年に登場した4代目タント以降では、給油口は運転席側(右側)後方にあり、手で軽く押すだけで開く「プッシュ式」を採用しています。
特別な操作は不要で、エンジンを切った状態であればロックが自動解除され、押すと開く仕組みです。 鍵を持っていればスマートキー連動でロックも解除されるため、ガソリンスタンドに着いたらそのまま押して開けられます。
旧型タント(〜2019年)はレバー式:運転席足元にあり
2019年より前のタント(初代〜3代目)では、運転席の足元あたりにある「給油口オープナー(レバー)」を引くタイプです。
レバーを引くと、車体右側の給油口がポップアップして開く仕組みになっています。
特に初めて旧型に乗る方は、レバーの位置が分かりづらく、給油口そのものを手で押しても開かずに困ることがあります。
メーター内の燃料アイコンで給油口の位置を確認する方法
給油口がどちら側にあるか迷ったときは、メーター内にある「燃料ポンプマーク(給油機マーク)」
に注目してください。
マークの横にある小さな矢印が、給油口のある側(右または左)を示しています。
タントは右側(運転席側)に給油口があるのが基本ですが、車種によっては例外もあるため、初めて運転する際にはこの表示をチェックすると安心です。
タントカスタムとの違いはある?グレードによる差異
基本的に、タントカスタムも通常のタントと給油口の位置・開け方は同じです。
ただし、装備の違いやスマートキー連動機能の有無によって、給油口のロック解除タイミングが微妙に異なるケースもあります。
例えばスマートアシスト搭載車では、エンジン停止後数十秒経たないとロック解除されないこともあり、反応が遅いと感じる場面も報告されています。
年式ごとの給油口操作方式まとめ表
年式 | 操作方式 | 給油口の位置 |
---|---|---|
2003〜2019年 | レバー式(運転席足元) | 右側 |
2019年以降 | プッシュ式(押すだけ) | 右側 |
タントカスタム | 年式により異なる(基本は上記と同じ) | 右側 |
タントの給油口が開かないときの原因と対処法
給油時に「タントの給油口が開かない…」というトラブルは意外と多く、特に寒冷地や年数が経った車両で発生しやすい傾向があります。
ここでは、考えられる主な原因と応急的な対処法を紹介します。
給油口が開かない主な原因:アクチュエーターの故障
タントの給油口は、内部にある「アクチュエーター」と呼ばれる電気制御部品によってロック解除される仕組みです。
アクチュエーターが故障すると、ロックが解除されず、外から押しても開かない状態になります。
この部品は経年劣化や水分の侵入、ヒューズ切れなどで不具合を起こすことがあり、開閉不能の原因としてよく挙げられます。
プッシュしても開かない場合の応急処置方法
以下のような手順で一時的な対処ができる場合があります。
・車のドアロックを一度ロック→アンロックして再試行
・給油口周辺を軽く押しながら押し込むようにすると反応する場合もあり
・運転席足元にレバーがあるタイプなら手動で開閉する
また、アクチュエーターの不具合が疑われる場合は、電装系チェックやディーラーでの点検が必要です。
冬場や寒冷地での開閉トラブルの原因と対策
寒冷地では、水分が凍結して給油口カバーの縁がくっついてしまい、開かなくなることがあります。特に雪や雨の翌朝はこのトラブルが起きやすいです。
この場合は無理に開けようとせず、ドライヤーやぬるま湯(※熱湯は不可)を使って周辺を温めると自然に開くことがあります。解氷スプレーも効果的です。
開けようとして車体に傷がつくケースもあるので注意
無理にこじ開けようとしてドライバーなどを差し込むと、塗装が剥がれたり、ボディに傷がついてしまう恐れがあります。
特に新車や高年式車では修理費が高額になることもあるため、慎重な対応が必要です。
開かない場合は焦らず、まずは原因を見極め、適切な手順で対処することが重要です。
タントの給油口の操作で間違えやすいポイント
タントの給油口は年式によって開け方が異なるため、操作方法を正しく把握していないと誤った行動をしてしまうことがあります。
ここでは、実際によくある誤操作やトラブル例を紹介し、注意点を解説します。
レバー式だと勘違いして力任せに押してしまう失敗例
特に新型(2019年以降)のプッシュ式モデルでは、運転経験が浅い方や旧型の操作に慣れている方が、「給油口が開かない」と焦ってしまい、必要以上に力を入れて押してしまうケースがあります。 無理な力をかけると、パネルの変形や傷が発生することもあり、修理が必要になる場合も。
まずは車種・年式を確認し、操作方法を落ち着いて確認することが大切です。
開け方を知らずにガソリンスタンドで慌てるケース
給油前に開け方を確認せず、いざスタンドで「どうやって開けるんだっけ?」と戸惑うパターンもよく見られます。
特にセルフ式のガソリンスタンドでは、スタッフが常駐していない場合もあるため、操作に手間取ると周囲の迷惑になってしまうことも。
出発前に給油の予定がある場合は、あらかじめ自宅で操作確認しておくと安心です。
燃料キャップの締め忘れによるエンジン警告灯点灯に注意
給油後に燃料キャップをしっかり締めなかった場合、気密性が確保できず、エンジン警告灯が点灯することがあります。
これは「燃料蒸発ガス漏れ検知(EVAP)」の異常と判断されてしまうためです。
特に力の入れ方や締め具合に不安がある方は、「カチッ」と音がするまでしっかり回すことを意識してください。
警告灯が点いたまま放置すると、車検にも影響する可能性があるため注意が必要です。
年式ごとの給油口仕様一覧
タントは2003年の初代登場から現在の4代目まで、モデルチェンジのたびに給油口の仕様が変化しています。
ここでは各世代ごとの開閉方式や特徴を詳しく紹介し、年式ごとの違いを整理します。
初代(2003〜2007):レバー式、右側配置
初代タントはシンプルな構造で、運転席足元にあるレバーを引いて給油口を開ける方式でした。
給油口の位置は右側(運転席側)に固定されています。
手動開閉式である分、電装系のトラブルには強い一方で、慣れていないとレバーの位置がわかりづらいのが難点です。
2代目(2007〜2013):一部に改良あり
2代目では引き続きレバー式が採用されていますが、レバーの位置や操作感が改善されました。
また、一部グレードではスマートキーと連動したドアロック解除と給油口の開閉が連動する仕組みも搭載され始めました。
3代目(2013〜2019):電子式・レバー併用の過渡期
3代目は「電子制御+レバー」のハイブリッド式で、グレードによって給油口の開閉方法に差があります。基本はレバー式ですが、スマートキーとの連動機能が加わったグレードでは、ドアロックを解除するだけで給油口ロックが外れる仕様も登場しています。
4代目(2019〜):完全プッシュ式、ロック自動解除
現行の4代目モデルからは完全なプッシュ式に移行し、給油口は手で押すだけで開くようになりました。スマートキーを携帯していれば、エンジンを切った時点で自動的にロックが解除されるため、操作が非常に簡単です。
年式ごとの給油口仕様比較表
世代 | 製造年 | 給油口方式 | 主な特徴 |
---|---|---|---|
初代 | 2003〜2007 | レバー式 | 手動開閉、シンプル設計 |
2代目 | 2007〜2013 | レバー式 | レバー位置が改善、スマートキー連動あり |
3代目 | 2013〜2019 | 電子式+レバー併用 | グレードにより仕様が異なる |
4代目 | 2019〜 | プッシュ式 | スマートキーでロック解除、自動操作 |
給油口まわりのQ&A:タントユーザーがよく聞く疑問
タントに乗っている方からは、給油口の仕様や操作について細かい疑問が多く寄せられます。
ここでは、よくある質問を取り上げて丁寧に解説します。
給油口のロックは自動?エンジン停止中も開く?
4代目(2019年以降)のタントでは、スマートキーを所持している状態であれば、エンジン停止後に給油口のロックが自動的に解除されます。
そのため、わざわざドアロックを解除し直す必要はありません。
ただし、スマートキーが近くにない状態では、たとえエンジンが切れていても給油口のロックは解除されないので注意が必要です。
給油キャップの位置は?置き忘れ防止の工夫
タントの給油キャップは、開けた給油口の内側に「キャップホルダー」が備え付けられており、そこに一時的に差し込むことで置き場所を確保できます。
これにより、キャップの置き忘れや落下を防ぐ工夫がされています。
また、一部モデルではキャップと給油口本体がストラップでつながっており、外れても落ちにくい仕様になっています。
給油口開閉音が大きいのは異常?それとも仕様?
新型モデルでは、電動ロックやプッシュ式の構造上、「カチッ」という開閉音が大きく聞こえることがあります。
これは機械的なロック解除の音であり、故障ではありません。
ただし、普段と異なる「ガリガリ音」や「空回り音」がする場合は、内部パーツの摩耗や破損の可能性もあるため、点検をおすすめします。
給油中に勝手に閉まることはある?
通常、タントの給油口は一度開けると、手動で押さない限り勝手に閉まることはありません。
また、スマートキーの操作や車のロック状態が変わっても、給油中に自動で閉まることはない仕様になっています。
風や振動で閉まるのが心配な場合は、ボディ側にあるキャップホルダーを利用し、給油口カバーを少し押し込んで安定させておくと安心です。
タント給油口トラブルに関する体験談と実例
給油口の開閉トラブルは、意外と多くのタントユーザーが経験しており、ネット上にもさまざまな体験談が寄せられています。
ここでは、代表的なトラブル事例を3つ紹介し、教訓と対策のヒントを探ります。
開け方が分からずスタンドで慌てたユーザーの声
「初めて新型タントに乗ってセルフのガソリンスタンドへ行ったとき、給油口がプッシュ式と知らず、運転席の足元ばかり探してしまった。
結局、店員さんに聞いてようやく開けられた」という声は多く見られます。
事前に開け方を確認しておくことで、こうした焦りや周囲への迷惑を防げます。
アクチュエーター故障で給油できなかった事例
「給油口のロックが外れず、何度押しても開かない。最終的にディーラーで診てもらったところ、アクチュエーターの不具合だった。部品交換と工賃で1万円以上かかった」という報告もあります。
このようなトラブルは突然起こることが多いため、日頃から給油口の動作を確認し、違和感があれば早めに点検を受けるのが理想です。
開かないまま走行しガス欠になりかけたケース
「警告灯が点灯していたが、給油口がどうしても開かず、やむなくそのまま走行。
結局、家の近くでガス欠寸前になり、JAFを呼んで応急処置をしてもらった」という実例も見られます。
このような事態を避けるためにも、特に寒冷地や長距離移動前には給油口の開閉チェックを習慣化しておくと安心です。
まとめ|タントの給油口の開け方は年式によって違う!事前に確認しておこう
タントの給油口の開け方は、モデルや年式によって大きく異なります。
旧型ではレバー式、新型ではプッシュ式と仕様が分かれているため、操作を間違えると給油ができなかったり、車体を傷つけてしまうリスクもあります。
特に初めて乗る車や、家族で複数台所有している場合は、つい他車と同じように操作してしまいがちです。スタンドで慌てないためにも、日頃から開閉方法をしっかり確認しておくことが大切です。
また、給油口が開かない原因としては、アクチュエーターの故障や冬場の凍結など、見落としやすいトラブルもあります。
給油のたびにスムーズに開くかをチェックし、異変があれば早めに点検することで、大きなトラブルを防ぐことができます。
年式ごとの仕様やよくある誤操作、開かないときの対処法などを知っておくだけでも、給油時の不安やトラブルは大きく軽減できます。
事前の確認とちょっとした知識が、安心でスムーズなカーライフにつながるはずです。