ディーラーやカーショップにてCVTオイルの交換を勧められた人もいると思います。
「そもそもオートマオイルとは違うのか?」という疑問も生まれるところです。
このようなCVTオイルとオートマオイル(=ATF オートマチックトランスミッションフルード)についてこの記事では、その違いや交換時期、誤って入れてしまったらどうなるのかなどの疑問が解決するようにまとめました。
CVT車にお乗りの方は必見です!
車の売却は、ここ数年で最も高く中古車が売れているこの時期がおすすめです!
車の売却は買取業者によって、数万円から数十万円も変わる場合があります。
いかに業者選びを上手に行うかが、乗り換えの大きなポイントになります。
以下の記事で、車買取のおすすめ業者を7選、ご紹介しています。
車が高く売れるこの時期に必ず査定をしておきましょう。
非常にもったいないです。
CVTオイルとATFの違いはなに?
CVTオイルとATFの違いは、その車のミッションの違いにあります。
どちらも「オートマチックトランスミッション(AT車)」ではありますが、その変速の方法が異なり、普通のオートマチックトランスミッションは「有段変速」であり、CVTは「無段階変速」という違いがあります。
「有段変速」では、1速→2速→3速・・・のようにギヤチェンジが伴い、それに応じてエンジンの力が増力されたり、増速されたりします。
対して「無段階変速」では、同じようにエンジンの力を増力・増速をしますが、その段階や境がなく変化する構造です。
なので、どちらもオートマチックトランスミッションではありますが、中身の部品は大きく違い、作動も異なります。
CVTの内部構造として、常に幅が変化する中国ゴマのような形をした2つのプーリーが金属ベルトで繋がっており、そのベルトで力の伝達を行います。
なのでCVTオイルにはこのプーリーとチェーン間の力の伝達がしっかり行えることや、部品を摩耗させないことが求められます。
一方でATFは主にギヤチェンジのために作動する部品を油圧の力で動かすことが主な役割であるため、CVTほどの耐摩耗性や力の伝達力は求められません。
このように一見似ている部品のオイルでも、中身の構造や作動の違いで、オイルに求められる性能も大きく異なります。
CVTオイルの交換時期は
最近の車両では、CVTオイルは基本的に交換が必要ないといった車種が多くなっています。
あるいは通常よりも厳しい使われ方(走行距離が多いなど)の場合は10万キロ走行毎に交換などの条件があります。
ですがオイルも内部をキレイにする役割もあるため使用とともに汚れていきますし、また基本無交換で良いというのも、正常に走行する分には必要ないといった感じであり、交換しなければ燃費の低下などにはつながります。
なので多くのディーラーやカーショップでは基本無交換の車両でも、5万キロや10万キロ走行毎にCVTオイルの交換をすすめているところが多くあります。
最近燃費が落ちてきたなと感じる場合は、CVTオイルを交換してみるのもひとつかもしれません。
CVTの故障の前兆に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。
ぜひチェックしてみて下さいね。
ATFの交換時期は
ATFの交換時期はおおよそ5万キロ走行毎と言われています。
こちらもATF自体に内部の洗浄の役割があるため、定期的に交換することでオートマチックトランスミッション内部をキレイに保ちます。
ですが、例えば5万キロ走行毎の交換が勧められている車両で、10万キロ走行し1回も交換していない車両の場合は逆にATFを交換することはおすすめしません。
理由としては、長距離を走行することで発生した金属粉などのゴミがミッション内部に溜まり固まった状態で付着している場合、ATFを交換することでそのゴミが内部を流れてその結果油路を詰まらせてしまう恐れがあり、かえってミッションを壊してしまう恐れがあるからです。
交換すべきか判断に迷う際は、プロの整備士に相談してみましょう!
CVTオイルとATFの見分け方は
CVTオイルとATFを、現物で見分けることは困難です。
どちらもオートマチックトランスミッションの規格に基づき、赤く着色されているため、見た目にはどちらも同じですし、匂いもさほど変わりはないのでオイルだけをみてCVTオイルかATFかの区別は難しいでしょう。
ですがCVTオイルやATFが入っている缶に種類や使用すべきミッションの種類が表記がされているはずなので、その表示を確認し使用するようにしましょう。
CVTにATFを入れるとどうなる?
CVTオイルとATFの違いのところで述べたように、CVTオイルには耐摩耗性と力の伝達力が求められます。
なのでCVTの車にATFを誤っていれてしまうとどうなるかというと、ATFでは力の伝達力が不足してしまい、プーリーと金属ベルト間に滑りが発生してしまいます。
その結果、エンジンの力がうまくタイヤに伝わらないという不具合が発生するでしょう。
また金属部品の滑りが発生することで異音が発生することも考えられます。
なのでCVTにはCVT専用のオイルを用いて交換することをおすすめします。
もしCVTが故障したら?
高く売る方法に関してはこちらの記事で詳しくまとめています。
ぜひチェックしてみて下さいね。
まとめ
いかがでしたか?CVTオイルやATFは交換頻度も少ないことから、エンジンのオイルとは違いあまり馴染みのないオイルかもしれません。
ですが車が元気に走行するために力の伝達には欠かせない部品のオイルです。
大きな不具合や異音、また燃費にも関わってくる大事なメンテナンス項目なので、適切に点検や交換を行いましょう!