車のマフラーから「ボッボッ」と異音がする原因と対処法|放置すると危険なサインとは?

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車のマフラーから「ボッボッ」という低い音が聞こえると、「これって故障かな?」と不安になりますよね。

実はこの音、マフラーの穴あきやサビなどの劣化だけでなく、エンジンや点火系の不調が原因の場合もあります。
放置してしまうと燃費の悪化や加速力の低下、さらには車検に通らなくなる可能性もあるため、早めの原因特定と対処が大切です。

この記事では、マフラーから「ボッボッ」と異音がする原因と放置のリスク、音の種類による簡易診断法、修理方法や費用相場まで詳しく解説します。
自分でできるチェック方法や、修理を依頼するときのポイントも紹介しますので、「最近マフラーの音が気になる…」という方はぜひ参考にしてください。

 

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マフラーから「ボッボッ」と音がするのはなぜ?

マフラーから聞こえる「ボッボッ」という低い音は、単なる音の変化にとどまらず、車のコンディションに関する重要なサインであることが多いです。
原因はマフラー本体の劣化だけでなく、エンジンや点火系など複数の要素が絡み合っている場合もあります。
ここでは主な原因を順に見ていきましょう。

 

穴あき・亀裂・サビによる排気漏れ

長年の使用や冬場の融雪剤、湿気の多い環境などによってマフラーがサビてしまうと、金属部分に穴や亀裂が生じ、排気漏れを起こします。
このとき、排気ガスが本来の経路を通らず外に漏れるため、「ボッボッ」という不規則な低音が発生します。

穴が小さいうちは音が軽くても、徐々に広がると音量も大きくなり、車検不合格や一酸化炭素中毒のリスクが高まります。
サビや損傷が目視できる場合は、応急的に耐熱テープで補修することも可能ですが、あくまで一時しのぎです。
早めに溶接修理やマフラー交換を検討しましょう。

 

エンジンや点火系の不調が原因の場合

マフラーの異音は必ずしもマフラー本体が原因とは限りません。
エンジン内部や点火系(スパークプラグ・イグニッションコイルなど)の不調によって燃焼が不完全になり、排気音が不規則になって「ボッボッ」と響くことがあります。

特に、加速時や坂道発進時にパワー不足を感じる場合は要注意です。
点火系のトラブルは放置すると燃費が悪化し、触媒コンバーターへのダメージも招くため、異音が続くときは整備工場で診断を受けることが望ましいです。

 

アイドリング時に特有の低音が響くケース

エンジンがかかっている状態で停車しているときに「ボッボッ」という音が目立つ場合、アイドリング回転数の不安定さが関係している可能性があります。
エンジンマウントの劣化や吸気系の不調により振動が増え、その振動がマフラーを通じて低音として響くこともあります。

また、スポーツマフラーや経年劣化した消音材によって、本来より低い音が強調されるケースもあります。
音が急に変化した場合は、回転数や振動の有無をあわせて確認することが大切です。

 

異音と一緒に水が出るときの原因と対応

マフラーの出口から水滴が出る現象は、必ずしも異常ではありません。
エンジンの燃焼で発生する水蒸気が冷えて液体になり、排気口から排出されるのは正常な現象です。ただし、「ボッボッ」という異音とともに水の量が異常に多い場合や、油分を含んでいる場合は注意が必要です。

排気系内部の損傷やガスケット不良によって冷却水が混入している可能性があるため、速やかに点検を受けるべきです。
特に白い煙を伴う場合は、エンジン本体のトラブルが隠れていることがあります。

 

放置するとどうなる?ボッボッ音がもたらすリスク

マフラーからの「ボッボッ」という異音は、軽微な不具合から深刻なトラブルの前兆まで幅広いケースが含まれます。
音の変化に慣れてしまい放置すると、車の性能や安全面に影響するだけでなく、修理費用が跳ね上がる危険もあります。
ここでは放置することで起こり得る代表的なリスクを見ていきましょう。

 

燃費の悪化や加速力低下

排気漏れや点火系の不具合が原因で「ボッボッ」という音がしている場合、燃焼効率が低下し、燃費の悪化が顕著になります。
特に高速道路や坂道走行時には加速力不足を感じやすく、余計なアクセル操作が必要となることでガソリン消費量がさらに増える悪循環に陥ります。

また、燃焼が不完全な状態では排気ガス中の有害物質が増加し、環境負荷も高まります。日常の走行距離が多いドライバーほど、この影響は大きくなります。

 

排ガス規制や車検不適合の可能性

日本の車検制度では、排ガス規制値や排気音量に関する厳しい基準が設けられています。
マフラーの穴あきや劣化によって基準値を超える騒音や有害排気ガスが発生すると、車検に通らない可能性が高まります。

特に「ボッボッ」という低音は、見た目の損傷が小さくても内部の消音構造が崩れているサインであることもあります。
車検で不合格になると再検査や修理が必要となり、時間的・金銭的な負担が一気に増加します。

 

修理費が高額になる前に動く重要性

初期段階であれば、マフラー溶接や部分交換など比較的安価な修理で対応できるケースが多いです。しかし、異音を長期間放置するとサビや亀裂が広がり、マフラー全体や触媒コンバーターの交換が必要になる場合があります。

触媒は高額部品で、交換費用は10万円を超えることも珍しくありません。
さらに、エンジン側のトラブルに波及すれば修理額は数十万円規模になる可能性もあります。
小さな異音の段階で動くことが、長期的に見て最もコストを抑える方法です。

 

音の種類から原因を見分ける簡易診断チャート

マフラーからの異音は、音の種類や発生状況によって原因を大まかに特定できます。
ここでは「ボッボッ」「ポコポコ」「カラカラ」など、よくある音の特徴と、その聞き分けポイントを紹介します。
正確な診断は整備工場で行うべきですが、自分で事前に見当をつけておくと修理相談がスムーズになります。

 

ボッボッ・ポコポコ・カラカラの違い

「ボッボッ」は排気漏れや燃焼不良により、低く重い音が断続的に響くのが特徴です。
「ポコポコ」はマフラー内部の水分や結露が原因で発生することが多く、比較的軽い音質になります。

一方「カラカラ」は内部の遮音材やパーツが破損・脱落した際に金属的な高い音が鳴るパターンが多いです。
このように音の高さ・重さ・リズム感で原因を推測することが可能です。

 

走行中/アイドリング時の聞き分けポイント

アイドリング時にだけ異音が出る場合は、エンジン回転数の安定性やマフラー接合部の劣化が疑われます。
一方、走行中や加速時に音が大きくなる場合は、排気圧の変化に伴う漏れや内部破損の可能性が高まります。
特に速度や回転数に比例して音が変化する場合は、マフラー本体や触媒周辺に問題があることが多いため、早めの点検がおすすめです。

状況 考えられる原因
アイドリング時のみ異音が出る エンジン回転数の不安定・マフラー接合部の劣化
走行中や加速時に音が大きくなる 排気圧変化による漏れ・マフラー内部の破損

 

DIY診断に使える簡単ツール

個人でも使える診断ツールとして、車用聴診棒やマフラー点検用ミラー、LEDライトなどがあります。
エンジン停止後に車体下部を照らしてサビや穴を確認したり、ゴム手袋をしてマフラー出口を一時的に塞ぎ、排気漏れの有無をチェックする方法も有効です。
ただし、高温部品に触れる危険があるため、作業は必ず冷えてから行いましょう。

 

「ボッボッ」以外のマフラー異音と対策

マフラーの異音は「ボッボッ」だけではありません。
他の音でも原因や対処法を理解しておくことで、トラブルの早期発見につながります。

 

ボボボという音が出るときの原因

低く連続的な「ボボボ」という音は、排気漏れが広範囲に及んでいるか、エンジンの燃焼バランスが崩れている場合に多く見られます。
特にターボ車や高出力エンジンでは、マフラー内部の構造破損が原因となることもあります。早急な点検と修理が必要です。

 

ポコポコ音がする場合の対応策

ポコポコ音は水分が溜まっている場合が多く短距離走行や寒冷地で発生しやすい傾向があります。
しばらく長めに走行してマフラーを温め、内部の水分を蒸発させることで解消することもありますが、長期間続く場合は内部腐食の恐れがあるため整備工場で確認しましょう。

 

カラカラ音がする場合の原因と危険性

金属的な「カラカラ」という音は、遮熱板や内部パーツが外れている可能性が高いです。
放置すると部品が完全に脱落し、後続車への落下物事故や排気系統のさらなる損傷につながります。早急な修理が推奨されます。

 

カラカラ音の修理費用目安

軽微な部品固定や遮熱板の交換であれば数千円〜1万円程度ですが、マフラー内部部品の修理や交換になると数万円単位の出費となります。
音の変化を感じたら早めに修理すれば、費用を最小限に抑えられます。

 

修理方法と費用相場

異音の原因が特定できたら、適切な修理方法を選ぶことが重要です。

 

溶接修理と交換の違い

溶接修理は損傷部分を補強・接合して使用を継続する方法で、費用は比較的安価です。
一方、交換は新品または中古部品に取り替えるため、確実性は高いですが費用は上がります。
損傷範囲や部品の入手状況で選択が変わります。

 

症状別・修理規模別の費用目安

マフラーの修理費用は、損傷の程度や修理方法によって大きく変わります。
軽度の排気漏れや穴あきであれば溶接補修で済む場合が多く、比較的安価で対応できます。

一方で、腐食が広がっている場合や触媒など高価な部品が関係する場合は、部品交換が必要となり、費用が一気に高くなることもあります。
以下はおおよその費用相場の目安です。

  • 軽度な排気漏れ修理(溶接)…5,000〜15,000円
  • マフラー中間部交換…20,000〜40,000円
  • リアマフラー交換…15,000〜30,000円
  • 触媒交換…80,000円以上

修理前に必ず見積もりを取り、作業範囲や交換部品の有無を確認しておくことで、予想外の出費を防げます。

 

部品持ち込みやリビルト品での節約術(オリジナル追加)

コストを抑える方法として、ネット通販や中古パーツショップで購入した部品を持ち込み、工賃のみで取り付けてもらう方法があります。
また、リビルト品(再生部品)を選べば新品の半額程度で入手できることもあります。
ただし、持ち込み可否や保証の有無は事前に業者に確認しましょう。

 

まとめ

マフラーの異音は、音の種類や発生条件によって原因が異なります。
「ボッボッ」や「ポコポコ」、「カラカラ」など、特徴的な音を聞き分けることで早期発見と早期修理が可能になります。

放置すれば燃費悪化や車検不適合、さらには高額修理につながるため、異音を感じたら早めの点検が大切です。
DIY診断で原因の目星をつけ、信頼できる整備工場や業者に相談することで、安全かつ快適な走行を維持できます。

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