ブレーキランプが消えない原因はなに?修理代はどれくらい?

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車に乗ろうとしたときや、停車中にふと気づく「ブレーキランプが消えない」症状。
見た目には小さな不具合に思えるかもしれませんが、そのまま放置しているとバッテリーが上がってしまったり、最悪の場合は整備不良として取り締まりの対象になることもあります。

この記事では、ブレーキランプが点灯したままになる主な原因や、すぐにできる対処法、修理にかかる費用の目安までをわかりやすく解説します。
突然のトラブルに焦らず対応できるよう、ぜひ最後までご覧ください。

 

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ブレーキランプが消えない原因とは?

ブレーキランプが点きっぱなしになる原因は、車の電気系統やペダル周辺の物理的なトラブルがほとんどです。ここでは代表的な原因を順番に解説します。

 

ストッパーゴム(ペダルパッド)の破損

最も多い原因の一つが、ブレーキペダルに取り付けられている「ストッパーゴム」の破損です。
これは、ブレーキペダルが戻った際にスイッチを押し戻す役割を持つ小さなパーツですが、経年劣化によって砕けたり、脱落することがあります。
この部品がなくなると、ペダルが完全に戻らず、ランプが常時点灯した状態になります。

 

ブレーキスイッチの故障

ブレーキペダルの動きを感知してランプを点灯・消灯させる「ブレーキスイッチ」が故障しているケースもあります。
内部の接点が常にONの状態になっていたり、スイッチのばねが弱くなって元に戻らなくなると、ペダルを離してもランプが消えません。
ストッパーの異常とよく似ているため、判断には注意が必要です。

 

ペダルの戻りが悪い・動作不良

ブレーキペダルそのものの動きが悪くなっている場合もあります。
ペダルのヒンジ部分にゴミや錆が溜まって動きが鈍くなったり、寒冷地では凍結して戻りが遅くなることも。
この場合、スイッチは正常でも物理的にペダルが戻りきらず、結果としてランプが消えなくなります。

 

車種特有の不具合

一部の車種では、特定の年式や設計に起因する「持病」ともいえる不具合があります。
特に古い車やトラック系の車両では、ゴムパッドの破損によるトラブルが多く報告されています。
ホンダ車や軽トラックでの事例がよく知られています。

 

自分でできる応急処置・対策方法

ブレーキランプが消えない状態に気づいたら、すぐに修理に出すのが理想ですが、時間や状況によってはすぐに対応できないこともあります。
そんなときは、自分でできる応急処置を行うことで、一時的に症状を改善できる場合があります。

 

硬貨などでストッパーを代用する

もし原因がストッパーゴムの脱落であれば、応急的に「硬貨(10円玉など)」や「ゴムシート」「厚めの両面テープ」などをブレーキペダルの当たり部分に貼ることで、スイッチの押し戻しを再現することができます。

この方法はあくまで一時的な対応ですが、ランプの常時点灯を止めるのには有効です。
ただし、走行中にズレたり剥がれたりすると再発の恐れがあるため、早めに正規の部品に交換することが重要です。

 

落ちている破片を確認して部品交換する

車内の足元をよく見ると、ストッパーゴムの破片が落ちている場合があります。
部品の形状が分かれば、自分で部品を購入して交換するのも一つの手です。

「ブレーキペダルパッド」や「ペダルストッパー」といった名称でカー用品店やネットショップで販売されており、価格はおおよそ数百円程度です。
交換作業も比較的簡単で、ペダル部分の穴に押し込むだけで済みます。

 

DIY修理の注意点とリスク

応急処置やDIY修理は便利ですが、すべての車種に共通するわけではありません。
スイッチの位置が見えにくかったり、ブレーキ系統に関わる作業を誤ると、安全面でのリスクが高まります。
また、誤った処置でランプが点かなくなると、後続車への合図ができなくなり、追突事故の危険もあります。

安全のためには、あくまで応急処置は一時的な手段とし、できるだけ早く専門の整備士に点検・修理を依頼するようにしましょう。

 

修理費用の目安(自分で/業者に依頼)

ブレーキランプが消えない症状は原因が比較的明確で、修理内容もシンプルなことが多いため、費用もケースによって大きく変わります。ここでは、自分で修理する場合と業者に依頼する場合、それぞれの費用目安をご紹介します。

自分で修理する場合:数百円〜

ストッパーゴムの脱落や劣化が原因の場合は、部品さえ入手できれば自分で交換するのも難しくありません。部品代の目安は以下の通りです。

  • ブレーキペダルストッパーパッド:約150円〜300円
  • ネットショップやカー用品店で購入可能
  • 工具不要で取り付けられる車種が多い

費用を抑えたい場合や、ある程度DIYに慣れている方なら、自分での対応がおすすめです。

 

業者に依頼する場合:1,000円〜5,000円程度

整備工場やカー用品店、ガソリンスタンドなどでストッパーゴムやブレーキスイッチの交換を依頼する場合、以下のような費用が発生します。

  • 軽度の修理(ストッパー交換):1,000〜3,000円
  • スイッチ交換を伴う場合:3,000〜5,000円以上
  • 工賃は店舗によって異なるが、作業は15〜30分程度

事前に見積もりを依頼することで、想定外の費用を防ぐことができます。

 

ディーラーでの修理:5,000円〜10,000円程度

ディーラーでの修理は、料金はやや高めですが、純正部品の使用や保証対応など、安心感があります。
特に車検が近い場合や、電装系のトラブルが複合している場合には、ディーラーでの点検・修理を検討するのがよいでしょう。

 

放置のリスクと法的影響

ブレーキランプが消えない症状を「運転には関係なさそうだから」と軽く考えて放置してしまうと、思わぬトラブルや法的なペナルティにつながる可能性があります。
ここでは、主なリスクを整理して解説します。

 

バッテリー上がりの原因になる

ブレーキランプが常に点灯した状態では、エンジンを切っていても電気が消費され続けます。
特に夜間や長時間の駐車中に放置すると、バッテリーが上がってエンジンがかからなくなるリスクが高まります。
これにより、出先で立ち往生してしまうなど、二次的なトラブルにもつながりかねません。

 

整備不良として取り締まりの対象に

ブレーキランプが正しく機能していない状態は、道路運送車両法に基づく整備不良とみなされる可能性があります。
警察に見つかった場合、以下のような処罰の対象になります。

  • 違反点数:1点
  • 反則金:普通車で7,000円程度

特に夜間走行時などに後続車へ誤った信号を与えると、追突事故の原因にもなりかねません

 

車検に通らない

ブレーキランプは、車検時の保安基準を満たすために正常に作動している必要があります。
点きっぱなしの状態では保安基準不適合となり、車検に不合格となる可能性が高いです。
車検前にトラブルが発覚した場合、再検査や追加費用が発生することもあります。

ブレーキランプの点灯不良は小さな不具合に見えても、安全性・法的責任・車の機能すべてに関わる重大な問題です。少しでも異常を感じたら、早めの点検・修理を心がけましょう。

 

修理依頼先と費用比較

ブレーキランプの不具合は原因が特定できていれば比較的短時間で修理可能ですが、依頼先によって費用や対応スピード、安心感が異なります。
それぞれの特徴を比較しながら、自分に合った選択肢を見つけましょう。

 

カー用品店:安価かつスピーディーな対応

オートバックスやイエローハットなどのカー用品店では、簡単な電装系トラブルにも対応してくれます。
部品代と簡易的な工賃を合わせて1,000〜3,000円程度で済むことが多く、買い物ついでに修理してもらえる手軽さが魅力です。店舗によっては予約不要のところもあり、急な対応にも柔軟です。

 

ガソリンスタンド:利便性は高いが技術差に注意

一部のセルフではないガソリンスタンドでは、簡単な修理を受け付けているところもあります。
料金は2,000円前後が相場ですが、整備士が常駐していない場合や技術力に差がある場合もあるため、内容によっては断られることも。
事前に電話などで確認するのが安心です。

 

整備工場:柔軟な対応とコストのバランスが魅力

地域の認証整備工場や個人経営の整備所では、ストッパー交換からスイッチ交換まで柔軟に対応してくれます。
費用は1,500〜5,000円程度と幅がありますが、技術的な信頼性も高く、急ぎでなければコストパフォーマンスに優れた選択肢です。

 

ディーラー:安心感は高いが費用はやや高め

ディーラーでの修理は、費用が5,000〜10,000円程度とやや高めになる傾向がありますが、純正部品の使用や保証対応がある点で安心です。
新車保証期間内や、他の点検と合わせて依頼する場合は特におすすめです。

 

まとめ

ブレーキランプが消えないというトラブルは、決して珍しいものではありませんが、放置するとバッテリー上がりや交通違反、さらには事故のリスクにつながる重大な問題です。
原因の多くはストッパーゴムの破損やスイッチの故障といった比較的簡単な不具合であり、自分で部品を交換すれば数百円で済むケースもあります。

一方で、判断を誤ると安全性に関わる可能性もあるため、不安がある場合は専門業者に依頼するのが安心です。
カー用品店や整備工場、ディーラーなど、依頼先によって費用や対応が異なるため、自分の状況に合った方法を選びましょう。

いずれにしても、早めに原因を突き止めて対処することが、安全で快適なカーライフを維持するための第一歩です。
違和感に気づいたら、そのままにせず、すぐに対応することを心がけましょう。

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