クルマの定期交換パーツの中にオイルエレメントという部品があります。
しかし、似たような言葉にオイルフィルターという言葉があり、一般ユーザーの中には違いがわからないという方も多いでしょう。
しかし、どちらもオイルを濾過することはなんとなく理解できるともいます。
そこで、オイルエレメントとオイルフィルターの違い、そしてオイル交換時期とその費用につて詳しく解説します。
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オイルエレメントとは
オイルエレメントは、一般的にエンジンオイルを濾過する装置として認識されていますが、正式には「oil filter element (オイル フィルター エレメント)」といいます。
このように、英語として使われる言葉が、いつの間にか【オイル フィルター エレメント】の中のエレメントだけが自動車用語として独り歩きしている状態です。
そして、本来オイルエレメントとはオイルを濾過する濾過紙のことを指しています。
オイルエレメントとオイルフィルターとの違いとは
オイルエレメントは濾過紙のことであると説明しましたが、現在国内においてオイルフィルターもオイルエレメントも同じ意味として通用します。
つまり、お店でオイルエレメントと注文してもオイルフィルターと注文しても同じ商品が出てくるということです。
しかし、実際の意味合いは大きく異なります。
オイルフィルターとは、濾過紙であるエレメントをケースに入れたカートリッジのことを指すので、一般的に使用されるオイルの濾過パーツはオイルフィルターと呼ぶのが正しいでしょう。
ではオイルエレメントはどういった商品なのかというと、カートリッジ内の濾過紙を交換するタイプのオイルフィルターの濾過紙のことをオイルエレメントといいます。
現在もトラックなどで使用されることが多く見られますが、古くは乗用車にも使用されていました。
オイルエレメントの交換時期は
オイルエレメントの交換時期は、昔からオイル交換2回に1回でよいといわれてきました。
しかし、最近のクルマはオイル交換サイクルが長くなったことと、使用するオイルが低燃費エンジン用でサラサラとした低粘度のオイルが使用されているので、オイル交換毎のエレメント交換が望ましいといえます。
特に最近のオイルエレメントは、軽量化とコストダウンによる小型化が進んでいます。
これは、濾過紙の面積が小さくなっていることを意味するので、当然昔のオイルエレメントより濾過性能が落ちています。
このほか、エンジンは始動時に燃料を通常より多く噴射しますが、アイドリングストップ車は何回もストップとスタートを繰り返すので、一般のクルマより煤が多く発生します。
この煤を取り去るのもエンジンオイルの役目ですから、一般のクルマよりオイルの汚れが早くなる傾向にあります。
オイルエレメントの費用や値段はいくら?
オイルエレメントは、エンジンオイルを抜かなければ交換ができないので、エンジンオイルとセットで交換です。
そのため、使用するオイル量やオイルの銘柄により価格は大きく変わってきます。
国産車の多くは、普通乗用車でエンジンオイルが4L程度、軽自動車でも3.5L程度あれば交換が可能なのでエンジンオイル1L当たり1,000円とした場合、普通車で4,000円、軽自動車で3,500円のオイル代がかかります。
ここに、約1,200円から2,000円オイルエレメント代がプラスされます。
この価格の幅は、クルマによって使用されるオイルエレメントが異なるためです。
そして、交換工賃ですが、整備工場やカー用品店によってさまざまで、1,000円程度のところもあれば、会員になることで交換工賃が無料のお店もあります。
そのため、オイルエレメント交換は、4,700円程度から7,000円程度です。
ただし、オイルが多く入る外車などは8Lを超える車種もあるので、オイルエレメント交換費用は10,000円を簡単に超えてしまうでしょう。
オイルエレメントの交換時間は
オイルエレメントの交換時間はオイル交換と合わせても30分程度です。
ただし、オイルエレメントの取り付け位置が車種により異なることと、外しにくい場合もあるのでもう少し時間がかかることもあるでしょう。
オイルエレメントは、エンジンオイルを全量抜いてから取りはずし作業に入りますが、オイルエレメントの取り付け位置は車種やエンジン型式で大きく変わり、オイルエレメントまでアクセスするのにカバーなどを外す作業が出るクルマも少なくありません。
このような作業が増えると、多くのボルトやネジを外すので作業は長くなるでしょう。
特に最近の低燃費車は、クルマの下側をフラットにするために大きなアンダーカバーを取り付けていますから、昔のクルマより少し時間がかかることもあります。
オイルエレメント交換に必要な工具とやり方の手順は
オイルエレメント交換をするには、以下の道具が必要です。
フロアジャッキ
クルマをジャッキアップするため
リジットラック
クルマを保持するため
メガネレンチ
オイルパンのドレンボルトを外すのに必要
オイルフィルターレンチ
オイルエレメントを外すために必要
その他、廃油を受ける入れ物が必要です。
オイルエレメントの交換手順は、クルマをジャッキアップしてリジットラックでクルマを固定します。
次に、オイルパンのドレンプラグを緩めて廃油を排出し、すぐにオイルを入れる場所のオイルフィラーキャップを外します。
オイルがほとんど抜けたら、オイルフィルターレンチを使用してオイルエレメントを緩めて取り外します。
次に、新品オイルエレメントを用意し、取り付け面のOリングに新品オイルを塗布してから組付けます。
この時に手で力いっぱい回して終了です。
オイルフィルターレンチで回さないことがポイントです。
そして、ドレンプラグのガスケットも新品に交換し、オイルパンに締め付けたら新品オイルを注入します。
規定量を入れたらオイルフィラーキャップを閉めてエンジンを始動します。
そして、オイルエレメントの取り付け位置、ドレンプラグの位置を目視で確認して、オイル漏れがないか確認してエンジンをストップします。
最後に、オイルレベルゲージで規定量オイルが入っているか確認し、もし足りなければオイルを規定量にして完了です。
オイルエレメントはオイル交換毎に交換してエンジンを長持ちさせよう
今の国内では、オイルエレメントもオイルフィルターも同じ意味として通用します。
しかし、本来の意味はオイルフィルターの中に入っている濾過紙がオイルエレメントです。
そして、最近のクルマはオイルエレメントが小型化されていることと、オイルがサラサラであることからオイル交換毎にオイルエレメントも交換したほうが良いことを覚えておきましょう。