2019年3月23日発売の月刊LaLa5月号に掲載
砂漠のハレムの最新話【第41話】『これからもずっとずっとあなたの腕の中で……』を読んだのであらすじとネタバレ、それと感想をいち早くお伝えします!
目次
砂漠のハレム前回のあらすじ
カタートのザハド王とジャルバラ王妃である母の助力を受ける事に成功し、メフライル王子とアーレフ王の戦争を無事止めることができたカルム王子。
しかし、ジャルバラ王妃の元へと走ったミーシェは、その途中でメフライル王子の部下が放った矢を受けてしまい・・・
ミーシェの危急を知らされたカルム王子は・・・
砂漠のハレム【第41話】『これからもずっとずっとあなたの腕の中で……』のネタバレ
「落ち着かぬかカルム」
慌ててミーシェに駆け寄るカルムに王妃が言います。
「熱は高いが峠は越えている。心配ない」
カルム王子がその手を取ると目を覚ましたミーシェ。
「……また会えて良かった、カルム王子」
そしてまた眠りに落ちるミーシェ。その手に口づけをするカルム王子。
「……俺もだミーシェ……」
ミーシェを心配して側女たちも駆け付けました。様子を伝え、カルム王子は言います。
「皆を集めてくれ……話したい事がある」
カルム王子の話に驚いた様子の側女たち。カルム王子はそんな彼女たちに頭を下げます。
――― 一か月後。
そこには看病(?)をするカルム王子の姿が。
「呆けている暇があるのなら口を動かせ」
「看病下手なの?」
そこにはいつもの二人のやりとりがありました。
ミーシェは思います。
(……心配かけたから不謹慎だけど、また二人で過ごせて嬉しい……)
そこへ王妃が顔を出し、カルム王子に席を外させます。
改めて礼を言う王妃。
「お前は今や王族の妻にふさわしい娘と言えよう」
そして、だからこそ伝えなければならないことがあると。アナトリヤの信頼を得るためにはコレルを正妻に迎える必要があるが、カルム王子はミーシェにも正妻の素質があると考えているので、決断を迷わせてはいけないと王妃は言います。
その言葉にミーシェは戸惑います。
――― 私が戦の終結を邪魔している……?
更に王妃は言います。
「お前から身を引いてくれないか?」
(……分かっていた。あの人の側にいるという事は離れる覚悟も必要だってことを……)
王宮に来ている側女達にミーシェは後宮を出て就職すると言い出します。
その言葉に慌てて止める側女達。
「今は少しでも早く一人での生活に慣れたいんだ」
そう言ってすぐに出て行こうとしたミーシェですが、もし住むところもなくて仕事も見つからなかったらのたれ死ぬことになり、そうなったらカルム王子が自分を責めることになると言われ、まずは下準備をすることにします。
ユーゼフ王子に相談にきますが、ミーシェを悲しませる手助けはしたくないと言って断られます。
その後、ハルカに会ったミーシェはメフライル王子がしばらく王宮で過ごすと聞きます。カルム王子から北洲の管轄から外れる事になったと聞いていたので複雑そうなミーシェにハルカは言います。
「私は大丈夫です。あのお方の正妻としてこの先もずっと側でお支えしていきます」
そこで一緒にいたコレルに問われます。
「住居と仕事先は見つかったのか?」
驚くミーシェに事情の察しはつくとコレルは言います。
「…中庭に行くと良い。そこに私の知人がいる。良い解決策をあたえてくれるはずだ」
中庭にやってくると、そこにいたのはカルム王子とお付きの人でした。
「丁度お前と話がしたかった」
カルム王子に隣に座るよう言われ、少し動揺するミーシェでしたが、カルム王子の話に驚きます。
「カルム王子の戴冠式!?」
ここ数日、戴冠式の準備で忙しいというカルム王子。カルム王子がこの国の王になる事が決まったんだと満面の笑みを浮かべるミーシェ。
「夢を叶えたんだ。凄い…凄いね!おめでとうカルム王子」
「久しぶりにお前の心からの笑顔が見れた」
嬉しいものだと笑うカルム王子の手がミーシェの頬に触れて・・・
「ミーシェ、俺は―――」
何かを言いかけたカルム王子の腕をそっと離して用事を思い出したと去るミーシェ。
呼び止めようとするカルム王子でしたが、そこへ会議の時間を知らせるヨハネ王子がやってきます。
去っていくミーシェは王妃の言葉を思い出します。
ーーー 分かってる。それがカルム王子の為だって
(……ふれられた所が熱い)
ザハド王、アーレフ王、ジャルバラ王妃、そしてカルム王子による会議が始まります。
アーレフ王からは休戦協定を結ぶためにアナトリヤ国王家の血を引くコレルをカルム王子の正妻に迎える事を要求されます。
その言葉にカルム王子は平和の為には効果的な方法だと言いますが、更に有益な手段として別の事を提案します。
「ジャルバラ、アナトリヤ、カタート、三国の同盟を申し入れます」
帰ろうとする側女達の元にミーシェがやってきます。仕事が見つかったから一緒に行きたいと頼むミーシェですが、断る側女達。
そこでミーシェは知らされます。
「カルム王子が正妻をお決めになったから後宮は解散する事が決定したのよ。」
カルム王子はこれまで共にいてくれた事に感謝すると言って側女達に頭を下げてくれたと言います。
「それだけ正妻になる子が大切って事ね」
去って行く馬車の中、側女達は言います。
「大丈夫かしら、あの娘」
「平気よ。ミーシェがカルム王子を忘れるなんて、絶対にできる訳ないもの」
コレルが正妻になると思い、本当にこれでお別れなんだと、王宮を歩いて去ろうとするミーシェ。
思い出すのはカルム王子のことばかり。
「離れたくないよ、カルム王子」
ミーシェは泣き出してしまいます。
(私にふれて、もう一度名前を呼んで……)
その時、目の前に馬が現れて、座り込むミーシェに、
「無断でこの俺から離れるとは良い度胸だなミーシェ」
と手を差し伸べるカルム王子。
逃げようとするミーシェですが、引き寄せられてしまいます。
「会議の後、母上に事情を聞いたぞ」
「じゃあどうしてここに来たの、私はあなたの側には……」
「コレルは戴冠式の後、国に帰す事が決定した。あの娘にも事情があるのでな」
その言葉に以前コレルが、アーレフ王の元へミーシェが行くのを羨ましいと言っていたのを思い出します。
「……一度しか言わん。よく聞いておけ」
ミーシェの手をとり、ひざまずくカルム王子。
「お前が好きだ、ミーシェ」
全てが終わったらもっと良いものをお前に贈ってやる、その言葉を思い出すミーシェの左手の薬指に指輪を贈るカルム王子。
「正妻として生涯を俺と共に過ごせ」
ずっと伝えたかった言葉がある、そう思うミーシェ。
「わ、私、落ち着きがないけどいいの……?」
「そこも愛しいな」
「い、色気だってないし…っ」
「俺は」
カルム王子はミーシェに口づけをします。
「……お前に触れたくて堪らない。……言っておくが返事はひとつしか聞き入れんぞ」
「……大好き。私をずっとあなたの側に置いて下さい」
そして迎えたカルム王の戴冠式の日。
その傍らには王妃ミーシェの姿が。
――― 陽の光が照らす美しい国。砂漠の王の傍らが今日も私の居場所。
砂漠のハレム【第41話】『これからもずっとずっとあなたの腕の中で……』の感想
ついに最終回となってしまいました。
側女達に頭を下げるカルム王子の姿が印象的でした。一夫多妻制の国ですから、本来は後宮を解散する必要はないはずです。それでもそれを受け入れ、ミーシェを思いやる側女達。きっとカルム王子のあり方が彼女たちにも伝わっているのですね。本来なら何があってもおかしくない場所って思いますし・・・。
ミーシェの頑張りとそれを受け入れてくれたみんなの様子がとてもほんわかした感じで暖かい気持ちになります。
カルム王子はついに王になり、ようやく自分の理想を実現できる立場になりました。きっと国民が笑って暮らせる良い国になるのでしょうね。
ひとつ心残りは、本編とは全然関係ないですが、お付きの人の名前が明かされなかったことです!気になりますが仕方ないですね。
いつかカルム王が理想を実現したジャルバラを舞台にした続編を読みたいなと思いました!
砂漠のハレム次号予告
今回で最終回です。ご愛読ありがとうございました!
まとめ
砂漠のハレム【第41話】『これからもずっとずっとあなたの腕の中で……』のネタバレあらすじと感想をお届けしました。
やっぱり漫画は実際に絵と一緒に読むと迫力や面白さが違います。
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