2018年1月10日発売のモーニング第6号に掲載
コウノドリ【第270話】『怒りの矛先』 を読んだのであらすじネタバレと感想をまとめました。
コウノドリ 前回のあらすじ
ゴローは「産婦人科って医療訴訟も多いだろ」というかつてのジャズ研の仲間たちに言われた言葉が気になっていた。
サクラや小松とも話し、頑張ろうと考えていたゴローだったが、いつも通り診察をしたゴローは担当した女性が流産したことに気づきそのことを伝えた。
女性は何か言いたげな様子だったが、その場では何も言わず診察は終了。しかし、後日ゴローのもとに医療安全管理者である磯野エイキチが訪れた。
彼に声をかけられたということは、事務方だけでは処理しきることのできない1ランク上のクレームが入ったことを意味するのだった
コウノドリ【270話】『怒りの矛先』 のネタバレ
ゴローから流産を受けた女性…丸山さんは家に戻り夫に「…ダメだったって…」と伝えた。「どういうこと?」と尋ねる夫に丸山さんは「赤ちゃん…」と言うとこらえきれず泣き出した。
場面は病院に変わり、磯野エイキチが「赤西先生、少しだけお時間よろしいでしょうか?」とゴローに声をかけるシーンへと戻る。
一方で病院の廊下では先ほど見かけた磯野が気になったサオリが小松に「医療安全管理者ってなんなんです?」と尋ねていた。
医療安全管理者は医療の質・安全確保のためのに必要な権限を持ち、医療安全に関する職員への教育や院内で起きた事故につながりかねない出来事に対するレポート作成や分析を行う。そしてもしも問題や医療事故が起きた時には磯野エイキチが対応する、今後の事故再発防止のための計画もこの管理者の仕事なのだと小松は説明する。
サオリ:だからあんなに顔が怖いのか…
小松:サオリちゃん、そりゃ偏見じゃね?
そんな会話を交わしていた2人は、磯野とゴローが顔を合わせているのを目撃した。
小松:まさかゴロー先生…何かやらかした?
磯野とゴローは屋上に移動し「話って何ですか?」と切り出すゴローに磯野は「昨日の外来で流産の患者さん…丸山さんを診られましたよね?」と話し出す。
どうやら丸山さんの外来について磯野は確認したいらしい。ゴローは昨日の受診では胎嚢(赤ちゃんの袋)しか確認できず、それは2週間前の健診と同じ所見で5週相当の流産だった、と診察の経緯を話した。
ゴロー:その丸山さんが何か?
磯野によると昨日丸山さんのご主人から電話があり、その事実確認と情報収集をしているという。電話の内容は、「突然流産だと言われて頭が真っ白な状態なのに突然手術の話や採血の話を切り出された」とのもので、反論しようとするゴローに磯野は彼に非があるという訳ではなくあくまで事実確認だと話す。
その上、丸山さんはもともと女医を希望しておりそれが男性医師だったこともショックだったという。しかしゴローはその事実は知らず、何かの手違いがあったのだろうと磯野は結論づけた。
それらの話をゴローから聞き終わると、磯野はどういった経緯でゴローにカルテが回ったのか状況確認し、丸山さんのご主人とももう一度話をしてみると笑みを浮かべた。
ゴロー:はあ~まさかこんなコトになるなんて…丸山さん、オレの話にちゃんと返事もしてくれてたし…問題はなかったと思うんだけど
ゴローがナースステーションでそのことを話すと「ゴロー先生は悪くないですよ」とサオリはなぐさめ、小松も同意しつつも「でも突然流産の診断をされた丸山さんも辛いんだよ」とコメントした。
一方で、磯野は丸山さんのご主人に電話でもう一度話をしていた。しかし「妻は今もショックで食事ものどを通らない」「病院側にもしっかり対応していただかないとことらとしても納得できない」となかなか納得はしてもらえなかった。
リホ:まだご立腹ですか?
磯野:うん…ご主人も奥様を思ってのことだから…ただ…奥様は他の病院に移りたいたいらしくて、その紹介状と今までの診察代を返金してほしいって言ってきてるんだよ。
磯野はゴローの対応に原因があったわけじゃないから応じられないと応えたが、病院まで取りにに行くから準備しておけと話しているという。
リホ:カリカリ梅食べて元気出してください。
磯野:ありがと。ごめんリホちゃんにばっかいつもグチを言っちゃって
リホ:いいんですよ。他じゃ磯野さん言いたいことも言えませんもんね。
磯野はカリカリ梅をかじりながら「丸山さんと赤西先生を交えて一度お話をしなきゃだな~」と考えるのだった。
その後、病院では丸山さん夫婦を招き、磯野・ゴロー・サクラ・丸山さん夫婦が話をする場が設けられた。ゴローはちらりと丸山さんを見て気まずそうな様子だ。
もう一度みんなで話をしたいと切り出す磯野に丸山さんのご主人は「そんな必要ありますか?」と否定的な様子を見せる。丸山さんのご主人は、要求したものをもらうかゴローの謝罪があるなら聞くと話し、さらに「病院側の人間である磯野さんを交えて話したところでどうせ赤西先生の肩を持つに決まっているんだから」と話をしても意味はないという態度を崩さない。
磯野:私は赤西先生の肩を持つ気などありません。丸山さんの肩を持つこともできません。今回の件で1番大事なことは奥様が大変なショックを受けておられることです。
磯野の言葉に丸山さんは顔を下げたままだが眉間に皺を寄せ悲しそうな表情を見せる。
磯野:その結果には必ず原因があると思うんですね。私はただ、その原因をきちんと明らかにしたいんです。なので丸山さん…すいませんがもう一度だけお話をさせていただけませんか?
コウノドリ【270話】『怒りの矛先』の感想
「医療訴訟」「医療安全管理」をテーマに始まった新シリーズ。磯野エイキチさんは前回の登場ではなかなか怖そうなイメージで、どんな深刻なことになってしまうんだろうと思わされましたが、今回見てみるとなかなか気さくで話をわかってくれる人という印象ですね。クレームを処理する側の苦悩も垣間見えました。
さて、ゴローに入ったクレームは流産という診察を受けた丸山さん夫婦からのものでした。ゴローに落ち度はないものの、丸山さんの家に戻ってからの悲しそうな様子、ご主人の怒り、その心情も理解でき、実際にどこかで起きていてもおかしくなさそうな内容です。
病院を変わりたい、返金しろとかたくなになってしまっているご主人やただ悲しんでいる丸山さん、この2人の状態からどのように話を持っていき解決することができるのか…次回以降も展開が気になりますね。
コウノドリ次号予告
次号、ゴローの胸中!
次回のコウノドリを掲載のモーニング発売日は1月17日(木)です!
まとめ
コウノドリ【第270話】『怒りの矛先』のネタバレあらすじと感想をお届けしました。
やっぱり漫画は実際に絵と一緒に読むと迫力や面白さが違います。
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